ロンドン・シュートファイターズ・ジムの常設ケージで練習するマリウス・ザロムスキー。英国のケージ大会でキャリアを重ねてきただけに、金網は苦にしていない

写真拡大

10月31日(土・現地時間)、ストライクフォースがDREAMウェルター級王者マリウス・ザロムスキーとの契約を正式発表した。

7日(土・同)にシカゴでビッグショーを行なうストライクフォースが、DREAMウェルター級王者マリウス・ザロムスキーと複数契約を結んだ。

全くのノーマークの存在ながら、池本誠知、桜井マッハ速人、ジェイソン・ハイを下し、DREAMウェルター級GPで優勝。その腰にDREAMウェルター級のベルトを巻く、ロンドン在住のリトアニア人ファイターが、ゲガール・ムサシ、ホナウド・ジャカレイ・ソウザに続き、ストライクフォースと契約を果たした。

10月25日のDREAM25では、田村潔司のウェルター級デビュー戦の相手を務めるという話もあったが、この試合は幻に終わり、ザロムスキーは韓国のベ・ミョンホと対戦した。

僅か19秒で勝利を掴んだ直後のスピード契約となったような印象があるが、ザロムスキーのマネージャーであるドナタ・シマナイティスは配下選手の出場がなくとも、ストライクフォースのイベントに足を運んできており、着々と契約交渉は進められてきたと見られている。

一応は業務提携という発表こそ成されているDREAMとストライクフォースの関係だが、ムサシはスーパーハルク・トーナメントを欠場し、ストライクフォースのCBSライブ大会では日本で戦う予定だったソクジュと対戦。一方、DREAM初のケージ(ネット)大会には、ストライクフォースからの派遣はなく、事実上、日本で実績を積んだファイターを全米ナンバーツー・プロモーションが獲得し続けている印象は拭えない。

そのストライクフォース世界ミドル級王座に挑むジェイソン・ミラーや、来年早々の再登場が噂されるアリスター・オーフレイムなどは、日本マットに上がり続けることを明言しているが、果たしてザロムスキーの日本再登場はあるのだろうか。気になる契約内容や、ストライクフォース・デビュー戦の予定はまだ発表されていない。