本場の「サロン・デュ・ショコラ」で見かけた美しいチョコレートの数々。

大きな作品では、チョコレートの洋服(※ファッションショーで披露されていた“チョコレートを採り入れた洋服”とは異なり、より工芸的な“すべてがチョコレートでできた洋服”)や、コンクールも開かれたチョコレートの生け花、各ブースに飾られたオブジェ(ピエール・マルコリーニや、ダロワイヨの15周年記念オブジェなど)といったモノも。
ちなみに、パリの新聞でも紹介されたほど、迫力のあるチョコレート細工として来場者の目を釘付けにしていたのが、ベルギーの「レオニダス」によるオペラ座(オペラ・ガルニエ)。かの有名な「オペラ座の怪人」の舞台となった歌劇場の建物をモチーフにした、まるで精巧な模型のような立派なオブジェだ。正確なスケールは分からないものの、横幅は大人が5〜6人並んだ程度、高さは150センチほどはありそうなほどだった(※目測値)。
チョコレート細工は展示された作品だけでなく、実際に購入できる“商品”もある。花や野菜、動物などを象った色鮮やかなチョコレート細工は会場に彩りを添え、また、細工の実演販売なども行われていた。
「サロン・デュ・ショコラ」は各ブースでチョコレートを購入したり、試食したりする“食べる”部分に加え、こうした美しいチョコレート細工を“見る”楽しみも多い。チョコレートに囲まれ、幸せなひとときを過ごしたことは言うまでもない。