電子ブック「ストーリー」

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2007年に米アマゾンから発売された電子ブック「アマゾン・キンドル(Amazon Kindle)」に対抗し、韓国のアイリバーが韓国国内市場向けの電子ブック「アイリバー・ストーリー(iriver story)」を10月発売した。

アイリバーの「ストーリー」は、「キンドル」と同じように本を読んでいるような画面表示を可能にするE-inkディズプレイを採用。e-Pub、PDF、office関連ファイル、HWP、そして韓国らしいコミックビュアーなるものも搭載され、対応フォーマットは現在世界で販売されている電子ブックの中で最大だという。

MP3など音楽ファイルの再生やラジオ放送を聞くことも可能で、一回の充電で9000ページ分の本を読むめる。また、デザインは「キンドル」と酷似しているものの、重さは284グラム、厚さは1センチという薄さだ。この「ストーリー」の登場に韓国では2日間で2000台の予約販売を完了するほど注目が集まっている。

ネットには、すでに「ストーリー」を手に入れたユーザーのレビューが載っているので紹介しよう。
ハンドルネーム「マハ」さんは、「デザインはとても気に入った。アイリバーっぽいという感じだろうか?だが、ページをめくる時の反応速度が遅いという点がちょっと惜しい。せっかちな性格の人なら、捨ててしまうかもしれない。総合的に見て私が下した結論は‘お金がもったいない’である」

ハンドルネーム「独りで遊ぶな」さんは、「良い点は4つ。本を読んでる感じ、目が疲れない、大量のファイルを持ち運べる、バッテリーの持ちが良い。一方、悪い点は8つ。残像がよく残る、ローディング時間が長い、ページが切り替わる反応が遅い、全体のページ数が表示されない、拡大すると文字が割れる、表示が白黒のみ、値段が高い、バックライトが無い。大きな魅力を感じて購入した分、失望も大きかった」

ここで紹介したのは以上の2つだが、ネットには「使って見たら以外と失望した」「韓国的な機能など、独自性が必要かも」とシビアな感想が多数寄せられている。現在の販売値段は348.000ウォン(約2万7000円)。日本での発売は未定だが、ドイツ最大の書店とモスクワやサンクトペテルブルグなどの主要都市で販売を行っていく予定で、英国や米国の主要事業主とも販売協議が進められているという。

韓国発の電子ブック「ストーリー」は、今後、単なる機能の詰め込みではなく、韓国的なオリジナリティーをいかに発揮できるかにその運命はかかっているようである。

(文:林由美)

参照:ハンドルネーム「独りで遊ぶな」さんのブログ
参照:ハンドルネーム「マハ」さんのブログ
参照:アイリバー・ストーリー

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