「『空の境界』を通して得たものを、これから音楽として、Kalafinaとして伝えていきたい」と抱負を語るKalafinaのメンバー

写真拡大 (全2枚)

奈須きのこ原作の長編伝奇小説「空(から)の境界」のアニメ映画「劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後)」が8月8日から公開され、コアなファンの間で話題を呼んでいる。もともと全七章で構成された同作品だが、当初はレイトショーのみでの公開。しかし連日立ち見客が現れるほどになり、上映映画館を増加するまでとなった。舞台あいさつやオールナイトイベントなども開催され根強い人気を誇ってきた作品が、今回、ついに最終章を迎える。

'07年から公開が始まった同シリーズの主題歌のために、アニメやゲームなど独特なサウンドで定評のある梶浦由記を音楽プロデューサーに迎え、「Kalafina」という音楽プロジェクトが結成された。映画シリーズ「空の境界」の主題歌をすべて担当し、8月26日にはチケットが即完売した初のワンマンライブも大成功を収めたKalafinaのメンバーに、アニメ映画「空の境界」シリーズや、普段は明かされないプライベートについてざっくばらんに語ってもらった。

――今回の映画「空の境界」をご覧になった印象を聞かせて下さい。

Wakana(以下W):殺人がリアルに描かれていて怖いシーンも多いんですけど、全体を通して、生きることの素晴らしさが軸になっているんです。人間と人間の愛は本当に強い、素晴らしいものだって、すごく訴え掛けるものがあるアニメだと思います。“第一章”が上映された時、自分たちが歌った「oblivious」が流れてきて、初めて自分たちが作品にかかわっていると実感したんです。同時に、作品にすごくマッチしていると感じて、すごく感動しました。

Hikaru(以下H):原作は、時間軸がバラバラだったり魔術系の用語があったりと、難しい部分があったので、アニメの方が分かりやすかったです。原作とアニメではちょっとストーリーが違うので、そのリンクの仕方もすごく良かったです。

Keiko(以下K):アニメになった時に一番変化を感じたのが、キャラクターの良さを分かりやすく作っているということです。設定が1人1人すごく面白い。キャラクターの持つ“味”はすごく大きいという発見がありました。そういう部分がセリフや動きでオーバーに表現されていたのが、自分的には映画を見ていて気持ち良かったです。

――自分たちの歌が主題歌に起用されていることに対しての感想はいかがですか?

W:梶浦さんが(音楽の流れるタイミングを)計算し尽くしているので、劇中に自分たちの歌が流れてきても、すごく自然で、映像とマッチする音楽に素晴らしさを感じました。それから、エンディングで流れることによって、作品が鮮明に印象付けられました。見ている方も、Karafinaの主題歌を聴くことによって作品が思い浮かぶんじゃないかと思いました。

H:見ている時は映画に入り込んでいたんですけど、自分の声が流れた瞬間に我に返りました(笑)。すごく緊張しましたね。みんなどんな気持ちで聴いているんだろうって、気になってちょっとお客さんをのぞいちゃいました(笑)。

K:映画が終わってエンドロールが流れ出す時は、(自分の歌が流れて)くる! くる! って、異様な心拍数です(笑)。それと同時に、梶浦さんが「空の境界」各章のストーリーに忠実に作っているという歌詞を感じながら聴くということを毎回していました。きっと「空の境界」のファンの方もそうしているのかなと思って。歌っている時は、(思いを)届けようっていう気持ちなんですけど、この映画を見た後に関しては、お客さんと同じ側の気持ちで見ちゃっています。それだけ作品の力が大きいんだなと感じました。

――「空の境界」の根強い人気の理由はどこにあると思いますか?

W:ストーリーが深いです。たまに実写かと思ってしまうようなリアルさがあって、アニメを超えているような気がします。考えさせられる、つながっていく面白さがありますね。良いセリフもたくさんあるんです。

H:自分自身もいちファンとして、次が早く見たい! と思っちゃう不思議な魅力があるんですよね。グロテスクなシーンもたくさんありますが、それがないと成り立たなかったり…。どこの場面もインパクトがあって、いいシーンばかりなんですよね。どの章もどの場面も見る人を引き込む力を持っている作品だと思います。

K:一番はキャラクターの個性の魅力だと思います。章を重ねるごとにキャラクターを好きになっていけるのは、「この言葉なかなか出てこないのに、このセリフはここにしか当てはまらない!」って各章で毎回思うくらいの、奈須きのこさんの表現の仕方にあると思います。あとは、「こんなの見たことない! 読んだことない!」って、初めて感じた小説だったんです。どんな作品でも似てるものっていっぱいあるのに「空の境界」は「空の境界」でしかないんです。そこに特別感があって、コアなファンがどんどんついていったのかなと思います。

――まだライブに行ったことのないファンの方はKalafinaさんのプライベートな部分も気になるかと思いますが、休日はどんなことをされているんですか?

W:わたしは博物館や美術館によく行きます。でも今年は夏を満喫させていただいていて、花火大会に行ったり、近所の商店街のお祭りに行って踊ったりしました(笑)。おばちゃんたちが浴衣を着て踊っている中に入り込んで、完全に踊りを覚えちゃって。子どもたちに見られながら、最後に参加賞のお菓子をもらいました(笑)。

H:わたしは体力を蓄えたいタイプなので、基本的に寝ていますね(笑)。あとは読書かピースの多いパズルをしています。インドア派ですね。

K:最近は体形改造に徹しています。テニスかウオーキングか、ランニングか筋トレか…何かしら動いています。ストイックなことをするのが大好きなので、ハマったらずっとそればっかりやっていますね。あとはアイスクリームを探しに行っています(笑)。ちょっと時間があったらアイスクリームのおいしいお店に行って、味比べをして自分の中で順位付けをするのが好きなんです。それか、メジャーを持って来て自分の体形を測るっていう。うーん、運動かアイスクリームを食べることしかしていません(笑)。

――これから挑戦してみたいことはありますか?

W:Kalafinaとしては全国ツアーをやりたいです。いろんな所に行って、わたしたちの曲を生で聴いてもらいたいと思っています。それから、詩を書くのが好きで書きためているんですけど、梶浦さんが褒めて下さってすごくうれしかったので、いつか形にできたらいいなって思っています。

H:Kalafinaとしてはやっぱりライブをいっぱいやっていって、まだお会いできていない方に会いたいです。あと、個人的には演技にも挑戦してみたいですね。

K:Kalafinaのライブ活動を継続してやっていきたいです。ライブを重ねていくと、良くも悪くも慣れが出てくるので、今はそれを1つ1つ乗り越えながら、3人で成長していく時だと思っています。そして、大きな世界観の梶浦さんの楽曲を、わたしたち1人1人が表現者としてファンの方たちに生で伝えていけるようなアーティストになっていくことが一番だと思っています。この勢いを止めないことが目標ですね。プライベートでは、自分の証しを言葉にして残すために、日記を書き始めようかなと思っています。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

W:「空の境界」第七章の主題歌である「seventh heaven」いう曲は、わたしたちの初めてのアルバムに入っている曲でもあります。Kalafinaを初めて聴く方もいらっしゃると思うんですけど、アルバムを聴いて、ライブにもぜひ足を運んでいただきたいです。

H:「空の境界」が最終章を迎え、Kalafinaも一区切りという形になります。主題歌の入っているアルバムを聴いていただければ、Kalafinaに会いたいなと思ってもらえると思います。成長したKalafinaを見にライブに来ていただいて、一緒に楽しい時間を過ごせたらいいなと思います。

K:「空の境界」を通して得たものを、これから音楽として、Kalafinaとして伝えていきたいと思っていますので、ぜひライブに来て下さい。そしてこれからもわたしたちの音楽を聴いていただけたらなと思います。

映画「劇場版 空の境界 第七章 殺人考察(後)」
テアトル新宿ほかで公開中

CDアルバム「歴史秘話ヒストリア」オリジナル・サウンドトラック
発売中 3059円(税込)  SME Records

CDシングル「progressive」
10月28日(水)発売 SME Records
初回限定盤 CD+DVD 1835円(税込)
通常盤 1223円(税込)

ライブイベント「Heaven & Earth」
9月15日(火) 東京・morph-tokyoで開催

ワンマンライブ
12月27日(日) 神奈川・横浜BLITZで開催

Kalafinaオフィシャルサイト
http://www.kalafina.jp

梶浦由記オフィシャルサイト
http://www.fictionjunction.com/



■関連記事
チケットは3分で完売! 音楽プロデューサー・梶浦由記のソロプロジェクト“FictionJunction”がツアーファイナル
アニメ「PandoraHearts」初イベントにファン900人が熱狂
「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07原作によるアニメ「うみねこのなく頃に」が放送スタート
聴くだけで勉強ができちゃうドラマCD!? すてきな男子高校生が、あなたの勉強をサポート!
WEBコミックから爆発的ヒット!「となりの801(やおい)ちゃん」が待望のアニメ化