doa(撮影:野原誠治)
 現役レーシングドライバーとしてのキャリアを持つ異色のヴォーカリスト吉本大樹、コンポーザー/アレンジャーとしてこれまで数多くの楽曲を生み出し、ベーシストとしても才能を発揮する徳永暁人、確かな腕を持つギター・プレイとともに、伸びやかなハイトーン・ボイスを聴かせる大田紳一郎の3人からなるdoa。8月12日には、昨年10月に発売された前作「Prime Garden」から10ヶ月足らずでニューアルバム「FRONTIER」を発売。同作のタイトルについて、メンバーの徳永は「“もがき進む大人”だと思っています」と語る。

――前作から10ヶ月足らずでのリリースとなりましたが、制作的にスムーズに出来上がったのでしょうか?

徳永暁人 (以降、徳永):「スムーズ」って言うと手を抜いてるみたいなので、「大変でした」って言いたいんですけど(笑)。本当はシングルを作ろうかと言ってて、去年のツアー(11月20日〜12月23日)が終わった後から始めたんですけど、曲がどんどん出来ちゃったんで。「FRONTIER」というタイトル曲が1番最初に詞が乗って歌をちゃんと入れて、やっていく内に「『FRONTIER』ってタイトルでアルバムはどう?」みたいに。最初は冗談で言ってたんですけど、「本当にそうしようか?」ってなって(笑)。4月ぐらいには全部出来たんで、割と早かったですね。

――曲順は割とスムーズに決まりましたか?

大田紳一郎(以降、大田):曲順は今回色んなアイディアがあって、ちょっと難しかったですね。結構、僕は曲順をすごく考えるタイプで、徳永君がデモを持ってきた段階で「これはアルバムの何曲目だ」みたいなのがあって。「FRONTIER」という曲は僕が詞を書いたんですけど、僕は「アルバムの最後の曲になればいいな」と思って書いていて、ずっと僕は「最後!」って言い張っていたんですけど(笑)、やっぱり最終的にはすごくいい曲になったんで、もう前半に出して聴いてもらいたいなという。

――曲順は、メンバー3人でどのように決めていくんですか?

大田:これが、なかなかねー。何故かは分からないですけど、最初は一応、僕がアイディアを出すことが多いんですよ。それをみんなが「こっちの方がいいよ」って感じでイジって、最終的にはみんなの意見で決まります。

――割と民主主義的な感じなんですね。

大田:そうですね。

吉本大樹(以降、吉本):大田さん一人が打ち合わせか何かでバタバタしてる時に、最後は僕ら(吉本&徳永)二人で(笑)。

徳永:そうそう。

――前々作の「3」、前作の「Prime Garden」から今作の「FRONTIER」へと、作品を重ねるごとに、よりリアリティのある方向へと定まっているように感じるのですが、3人それぞれが歌詞を書いていて、歌詞のテーマについて話し合われたりするんですか?

徳永:男同士なんで、あまりそういうことは話さないんですけど、もう自然と。普段から、あまり真面目な話もしないですから(笑)。逆に言えば、酒を飲んで、違う話をしている中で、お互いが今、何を考えてるのかな?とか、こういうのが辛いのかな?こういうのが嬉しいのかな?というのが分かってくると、3人とも自然に同じような感じのことを歌に。

――皆さんと同世代の、特に男性により共感を得やすいように感じたんですけど、ライブの客層を見ていると女性のファンの方が多かったりしますよね。あまりそういうことは考えずに作った感じですか?

大田&徳永:考えてないですね(笑)。

――前作の「Prime Garden」や、前々作の「3」は、女性からの反応はどうだったんですか?

徳永&大田:どうなんでしょうねー。

吉本:でも、曲を聴いて、「あぁ、男ってこんな風に考えてるんだ」とか「こういう風に感じてるんだ」とか「こんなに弱いんだ」とか、そういう風に見られるんじゃないですかね。

――前作「Prime Garden」との間に発売されたシングル「365のダイヤモンド」は恋愛をモチーフにしている部分もあるので、そういう意味で言うと、より女性が共感しやすいかと思うのですが、それ以外はほぼ男性目線だなと思って。その辺が潔い感じがしたのですが。

吉本:前作より更にオヤジ化したという(笑)。

徳永:逆に言えば、女性が聞いた方が面白いんじゃないですかね、男は「そうそう!」ってなるけど、女性は意外性があったり。