女子バレーボールの元全日本代表で、“かおる姫”の愛称でも親しまれた菅山かおるは、昨年5月にバレーボールを引退。今年からビーチバレーへ転向を果たした。

30歳で踏み出す新たな挑戦。そんな菅山の3ヶ月間をTBS系列のドキュメンタリー番組「情熱大陸」(5日放送分)が密着した。

「(バレーを)辞めることに関しては後悔はなかった。やりきったなっていうのがあるから。でも、バレーに携わることはしようと思ってましたけど、ビーチはどっちかっていうと絶対にやらないと思ってました」。そう語った菅山は、競技に対しても「なんで水着着てバレーすんだろ」という印象を持っていたという。

しかし、一見華やかなに映るビーチバレーの世界でも、菅山を待っていたのは困難の連続だった。ペアが決まらず、デビュー戦の9日前にパートナーの溝江明香と初対面を果たした菅山。「ヤバイね」という言葉通り、急造ペアで勝てるほど甘い筈もなく、デビュー戦では黒星を喫した。その後も、練習場の確保や、インドアとは異なり風でボールの軌道が変化することで、バレー時代は“レシーブの名手”と言われながらも、その技術が一切通用しないビーチバレーに苦悩の日々が続く。

「負けることはすっごい嫌ですけど、今も大事なんですけど、我慢して負けても諦めないでやっていれば、先に繋がると思うから、今は何を言われてもなんともないです。先は絶対勝つっていう自信もあるし」と前を見据える菅山は、独身のまま迎えた30歳も、月の大半はホテル暮らし。取材クルーのカメラにも、「いつも一人です」とアッサリと答えた。

その後のワールドツアー日本大会でも、パートナーの溝江が風邪で欠場するアクシデントに見舞われ、急遽代役とペアを結成。世界最強ペアと戦うことになった菅山だったが、スパイクコースを塞がれ完敗すると、「すごいメディアとかに取り上げてもらって嬉しいし、そうして貰っているのに勝てなくて申し訳ない。普通だったら絶対あり得ない。今までやってきたことが通用しない」とその心境を吐露した。

それでも、「我慢」という言葉を何度も口にした菅山は、「子供達にもっとビーチバレーを楽しんで貰いたい」というモチベーションと共に、プロとして「成長し続ける姿」を見せたいと奮起する。番組の最後には、「10年後は結婚してますよね。してないかな。現役かも」とおどけて笑ってみせた。