鳩山前総務相/親族献金 小口分散/実母・実姉から1200万円/政治団体使い迂回の疑い

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 自民党の鳩山邦夫前総務相(衆院福岡6区)が実母、実姉からそれぞれ年間600万円、合計1200万円にのぼる個人献金を受け入れる際、受け皿となる政治団体に小口分散していたことが分かりました。個人献金の総額規制を逃れるための迂回(うかい)献金の疑いがあります。

 献金していたのは鳩山氏の実母の鳩山安子氏と実姉の井上和子氏。2007年の政治資金収支報告書によると、両氏は07年1月19日付でいっせいに、邦夫氏の資金管理団体「新声会」と政治団体「鳩友会」「新政策科学研究会」「鳩山邦夫後援会」の4団体に各150万円、合計1200万円の寄付をしています。

 鳩友会、新政策科学研究会は、ともに両氏以外の寄付はなく、その後それぞれこの300万円を新声会に再寄付。鳩山邦夫後援会も、両氏からの300万円を含め500万円集めた個人献金の中から、300万円を新声会に再寄付しています。

 この結果、両氏の寄付は1200万円すべてが新声会に集約されています。(図参照)

 政治資金規正法は同一の政治団体に個人が年間150万円を超えて寄付することを禁じており、この制限を免れるために迂回させたとみられます。

 四つの政治団体は所在地も同じ(東京・千代田区)で、鳩友会、新政策科学研究会はこの300万円の受け渡し以外には事務所経費などの支出がいっさいなく、活動実態がない疑いがあります。

 4団体への同様の献金は過去3年間、毎年繰り返されており、06年には安子氏600万円、和子氏600万円の計1200万円、05年には同各550万円の計1100万円が報告されています。

 鳩山邦夫事務所の話 これまでも法にのっとって処理をしている。08年分からは報告を修正し、お二人からの寄付各600万円はそれぞれ900万円に増額していただいたうえ、(150万円の制限が及ばない)政党支部(自民党福岡県6区選挙区支部)でお受けするようにした。

由紀夫氏側も1200万円

 邦夫氏の実兄である民主党の鳩山由紀夫代表の資金管理団体「友愛政経懇話会」は05年から07年の3年間、安子、和子両氏から150万円ずつ計300万円を毎年受領したと報告しています。由紀夫氏が支部長の「民主党北海道第9区総支部」も05年に両氏から300万円の寄付があります。



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