リヨンが今オフの補強の最優先に掲げていたポルトのアルゼンチン人FW、リサンドロ・ロペス(26)の獲得に成功した模様だ。リヨンは7日朝、クラブの公式サイトで、移籍金2400万ユーロ(約32億円)に加え400万ユーロのインセンティブでポルトと合意に至ったと発表した。これはリヨンが払う移籍金としては史上最高額となる。今後は本人との合意、メディカルチェックを経て、2週間以内に正式な入団となる見通し。

 ロペスは、2005年からポルトーで4シーズンを過ごし、106試合で49得点をマークしたストライカー。昨シーズンは10得点とやや勢いを落としたものの、前年は27試合で24得点とゴールを量産した。アルゼンチン代表としても6試合選ばれている。ジュニーニョ、ベンゼマという攻撃の柱を失ったリヨンにとって、非常に期待のかかる逸材だ。

 リヨンはこれまで来季に向けた補強はゼロ。前述の2人に加えて、カデル・ケイタをガラタサライに放出、シドネー・ゴブの移籍も濃厚とされ、攻撃陣が手薄になっている。

 そのケイタは、一昨年リールから1800万ユーロで獲得したが、不発に終わり850万ユーロで売りに出す羽目になった。昨年800万ユーロでニースに売ったフランス代表FWロイック・レミをより高額で買い戻す予定もあり、ここ数シーズン、リヨンは移籍市場であまり成功を収めていないといえる。リヨンはニースに対し1600万ユーロで若手FWのアントニー・ムニエを提示したが、まだ実績が少ないだけに、この額での移籍にはやや無理がある。

 レキップ紙によると、リヨンはリーグ・アンの得点王アンドレ=ピエール・ジニャックの獲得をあきらめていない。ピュエル監督が獲得に消極的とされるが、オラス会長とラコンブ顧問は熱心だ。トゥールーズは「絶対に出さない」と繰り返すが、ジニャックの父親はリヨンのオファーに心を動かされつつあるという。

 いずれにせよ、ロペスに匹敵するくらいの攻撃的な選手をもうひとりは加えないと来シーズンのタイトル奪回はかなり厳しい。ユベントス入りが有力視されるファビオ・グロッソに代わる左サイドバックの獲得も重要な課題として残る。