“銀河系軍団”の復活をめざすレアル・マドリー、ペレス新会長の要請を断ってアーセナル残留を決めたアーセン・ヴェンゲル監督が26日、フランス通信(AFP)にその理由を説明した。

 ヴェンゲル監督は「アーセナルに残ることで、べつのやり方でも勝てるということを示したい」と語った。「べつのやり方」とはもちろん、レアルのように豊富な資金にモノをいわせてスター選手をかき集めるやり方でなく、という意味が言外に含まれている。

 具体的には、「(レアルのやり方とは)べつの次元が存在する。そのクラブ特有のプレースタイル、ノウハウ、カルチャー、若手の起用によってチームをつくりあげることだ」と語り、これまで13年間にわたって自分とクラブがめざしてきた路線をつづける決意をにじませた。

 ヴェンゲル監督は欧州のチャンピオンに輝いたバルセロナを例に挙げ、「クライフによって導かれ、後任の監督に受け継がれたバルサのカルチャーが実を結んだ」と指摘する。バルセロナもスター軍団ではあるが、レアルとは対照的にカンテラ出身の選手を中心に独自のプレースタイルを生み出しているのはよく知られている。

 なお、監督はチームの主力、ファブレガスとアデバヨルが来シーズンも残ると断言した。他の多くのクラブとは異なり、今オフのアーセナルは選手をほとんど入れ替えずにタイトルの奪回に挑む構えだ。