ジンバブエのコレラ感染者が昨年8月に発症してから10万人を越えた。不衛生な環境の下暮らす人々にとって、コレラの感染は防ぎようがない。


病院ではベッドが足りない状態で、床に座り込んでただ点滴だけを刺している人であふれかえっている。人々の生活は不衛生極まりない。舗装されていない道路の脇に溜まっている泥水を、少女が空きボトルに入れている。濁った水は浄化されることなく人々の口へ入り込む。もちろんトイレという設備はない。村人が井戸を掘っている。ようやく井戸が出来て、昔の日本のように、長い竿状のポンプを上下させて水を汲み上げている。

ジンバブエの政権が分割されてようやく人々の生活も苦しみから解放されるかと思いきや、まだまだ回復は難しいようだ。

コレラは経口感染で、水や食糧などから感染する。早期治療は言うまでもないが、下痢や嘔吐で脱水症状が激しいと死にいたる。日本では江戸時代に「コロリと死ぬ」ことから「コレラ」を恐れていた。戦後の不衛生な時代にも発症していたが、現在ではほとんど見られない。

ジンバブエは現在感染者10万人超、死亡者4,276人以上と言われている。15年前にザイールでコレラがアウトブレイクしたときは1万2千人が死亡した。ジンバブエもこのまま乏しい医療救助が続くと、死亡者は15年前以上になる恐れがある。

レッドクロスは、トイレの設置、水道供給事業などのために350万USドルの寄付を呼びかけている。

ビクトリアフォールズへの観光だけならば被害はないが、それでも水道水からの水分補給は避けたほうがよい。

南アフリカ人にとって、ジンバブエという国は誰もが憧れるほど美しい国だった・・・ムガベが政権を取る25年ほど前までは。独裁政権がこんなに国を崩壊させるとは、誰も思っていなかっただろう。

(編集部:近藤仁美/From South Africa)

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