長年にわたって多くの人が試みている地球外生命体との接触。近年は世界的なUFOブーム再燃によって、宇宙人への関心も高まっている。2007年には日本政府が公式にUFOの存在を否定し、発表を行った町村信孝前官房長官が「絶対にいると思っている」との持論を展開したことが話題となった。

そのUFOや宇宙人に欠かせないのが、出身地となる惑星の存在だ。これまで、太陽系外で300以上の惑星を発見されているものの、ガスが充満する生命が存在できないものがほとんどだった。

しかし、07年に南米チリにある欧州南天天文台などの研究チームが、太陽系の近くに地球そっくりの環境を持った惑星を発見した。この惑星は、地球からてんびん座の方角へ20.5光年(地球〜月の約5億倍)離れた場所にある太陽と同じ恒星「グリーゼ581」の周りを13日周期で公転しており、表面温度は平均20度。生命が存在する可能性は非常に高いとされていた。また、英エジンバラ大の研究チームは、知的文明が数千存在することを示唆している。

こうした中で、米カーネギー研究所のアラン・ボス博士が、銀河系に膨大な数の地球と似た環境の惑星が存在することを米国科学振興協会(AAAS)の年次総会で発表した。AAASは、科学専門誌「サイエンス」を発行していることで有名な米国最大の科学者団体だ。

ボス博士によると、銀河系に存在する恒星は平均1つの「地球似」惑星を持っており、その数は1000億、宇宙全体では1000垓(10の23乗)にものぼるという。同博士は、何億年もの間にどこかの星で文明が発展することを「不可避」としている。つまり、生命が存在することはもちろん、その生命が文明を手に入れた、もしくはこれから手に入れる可能性を100%としているのだ。

3月5日には太陽系外惑星を探査する米航空宇宙局(NASA)の宇宙望遠鏡「ケプラー」が打ち上げられる予定だが、ボス博士は同探査によって「私の推測が証明される」と自信満々。「地球帰還まで少なくとも2000年かかってしまうが」と前置きしたうえで、さらに遠い30光年先の惑星を調査する無人探査機の打ち上げにも期待しているようだ。

とはいえ、文明同士が接触できる点に関してはボス博士も否定的で、「知的生命の動きは早く、宇宙の歴史で見るとわずかな時間しか存在しない」「多くの生命体はバクテリアのレベルで、われわれと同時期に繁栄している知的生命を発見することはかなりの困難だ」と述べている。

しかし、30億〜40億年前の地球と同じ環境の惑星もあるようで、その星には長い年月をかけて人類のようなものが生まれる可能性もあるという。ボス博士は人類について「10万年後には存在していそうにない」と予想しているが、人類滅亡後はこうした「若い地球」に芽吹く生命が新たな文明を築いていくのかもしれない。