「アラバマ物語」(62)で知られる、アメリカの映画監督ロバート・マリガン氏が12月20日、米コネティカット州の自宅で死去。83歳。死因は心臓疾患だった。

ニューヨーク州ブロンクス生まれのマリガン氏は、1950年代のTV黄金期に米CBSでTVドラマ演出家として活躍。同期にジョージ・ロイ・ヒル、シドニー・ポラック、ロバート・アルトマン、ジョン・フランケンハイマー(全員が故人)らがいた。その後、57年にアンソニー・パーキンス、カール・マルデン主演の野球映画「栄光の旅路」で映画監督デビューを飾る。

代表作は、ハーパー・リーのピュリッツァー賞受賞小説の映画化となる「アラバマ物語」。故グレゴリー・ペックが演じた米南部の弁護士アティカス・フィンチは世界中に感動の涙を誘い、62年度のアカデミー主演男優賞を受賞。06年にAFI(アメリカ映画協会)が選出した「最も偉大なヒーロー&悪役」のヒーロー部門第1位に選ばれている。なお、そのフィンチ役のユニバーサル・スタジオによるファーストチョイスはロック・ハドソンであった。マリガン氏自身も同作でアカデミー監督賞にノミネートされたが、「アラビアのロレンス」(7部門受賞)のデビッド・リーン監督に奪われている。

20作品ほどのメガホンを取ったが、15歳だったリース・ウィザースプーンの初主演作「マン・イン・ザ・ムーン/あこがれの人」(91)が最後の作品になった。