溝端淳平、南沢奈央(撮影:野原誠治)
 5日、映画「赤い糸」の試写会が横浜のワーナーマイカルみなとみらいで行われ、主演の溝端淳平、南沢奈央、木村了、岡本玲が舞台挨拶を行った。

 「赤い糸」はケータイ小説サイト「魔法の図書館」で18日連続ナンバーワンを記録し、延べアクセス数が累計4000万を超えるという驚異的人気のケータイ小説。2007年に刊行された書籍は、シリーズで180万部を突破した。「恋空」と並ぶ支持を受けていながらも、中学生同士の激しい性的描写や強姦・妊娠、暴力やドラッグなど、過激な挿話が多く、どのように映像化するのか?という点でも話題を呼んでいた。

 今回「赤い糸」で実現させたのは、映画とドラマのかつてない「完全連動」。同じキャスト、スタッフで物語を描いていく。映画、ドラマそれぞれに完成されたストーリーながら、両方見ることによりさらに深みのある青春ドラマを楽しむことができる。

 試写会には、140の座席を巡り1024人もの応募が殺到。“スペシャルゲスト登壇”という情報しか知らされていなかったものの、「淳平君大好き!」などというメッセージ入りのスケッチブックを持参している中高生の姿が目立った。

 実際にキャストが登場すると会場には女性ファンの黄色い悲鳴。一同は笑顔で手を振り声援に応えていた。

 主演の南沢奈央は、「原作ファンの方がたくさんいる作品なので、メイ役を演じることはとても不安でした」とオファーを受けた際の心境を告白。しかし、「演じているうちにだんだんと自分に近い役にメイも変化していった」といい、充実感のある撮影だったことを伺わせた。また、カリスマファッションモデルとして雑誌「nicola」の最多表紙登場回数を誇る、岡本玲は「みんな、本当に年齢が近いので和気あいあいとした現場でした。中高生をリアルにやれたと思います!」と自信をのぞかせた。

 映画、ドラマへの出演が続き、今注目の若手俳優、溝端に女性キャストの印象を聞くと「女性陣はほとんど年下なのに、本当にしっかりしてて、自分ガキやなーと思いました」と回答。共演の木村とは、撮影の合間に“じゃれてばかりいた”と話し、記者の笑いを誘っていた。

 最後に作品への思いを聞かれると、「主題歌がHYさんの“366日”という曲なんですが、僕と南沢さんの誕生日が本当に366日違いなんです。本当に運命感じました」と“赤い糸”のような不思議なつながりを告白。木村は「このドラマを観ないで映画館に行くのは本当に損。ぜひ両方チェックして欲しい」と力強くアピールした。

 映画「赤い糸」は12月20日(土)全国ロードショー。同名のドラマは12月6日(土)本日よりフジテレビ系列で放映開始される。

映画×ドラマ「赤い糸」 -公式サイト