パルコ内に貼られていた展示会のチラシです。美少女フィギュアの告知にピンクを使うというド直球ぶりが逆にアートだったり。

写真拡大 (全6枚)

毎週必ず開催されているといっていいアキバ系のイベントには様々な形態があります。開催場所も盛んに行われる会場がいくつもあるかと思えば普段は全く縁のない場所で不意打ちのように注目イベントが開催されたりもしますのでホントに気が抜けません。今回はそんなイベントの中でもわりと最近参加したものをいくつかご紹介してみます。ちゃんとした報道記事があるものもありますが、ここでは一般参加者のガチ目線で書いてみます。

■「ボーメ〜アーティストデビュー10周年記念展〜」
開催日時:2008年10月3日(金)〜20日(月)
開催場所:渋谷パルコ パート1・6F
イベント概要:美少女フィギュア原型師・ボーメ氏の作品展

パルコ内に貼られていた展示会のチラシです。美少女フィギュアの告知にピンクを使うというド直球ぶりが逆にアートだったり。フィギュアも目立ってましたが、通路の壁に「ボーメ」の文字が大きく書かれていたのが印象的でした。筆文字がいい感じ。

海洋堂所属のフィギュア原型師・ボーメ(BOME)氏の国内初の展示会ということで行って参りました。渋谷パルコというお洒落なアパレルショップが密集する場所だけに会場に到着するまでのアウェー感に動揺しまくり。最初会場の場所がわからず入り口で目を泳がせていると、受付のお姉さんから熱い視線のレーザービームが飛んできたりしましたが、なんとか自力で展示会場に到着できてホッとした次第です(大汗)。

会場入り口には等身大の「鬼娘」のフィギュアが門番のごとく鎮座。こういう造形物はパルコの中だと浮きそうに思っていたのですが、ちゃんと美術品っぽく見えていたのはちょっと意外でした。これは中に陳列されていたフィギュアも同様でボーメ氏の作品サイズが一般的な販売用フィギュアよりも大きめなことが影響している気がしました。存在感のある大型フィギュアが大量展示されることによって「美術品」のオーラを発散するという現象が見られたのはなかなか貴重な体験でした。

展示フィギュアはアマチュア時代の作品と最近の作品を混在して陳列。作品名と製作年代の書かれたプレートをチェックしながら各作品を見比べると、最近の作品になればなるほど出来が良いということが明確にわかります。今でも着々と腕を上げ続けているボーメ氏のプロ根性には脱帽であります。色の塗り方も現在はアニメのセル画を思わせるビビッドな色合いですが、アマチュア時代にはミリタリーっぽい汚しを生かした男臭い塗りの作品もあり、見比べるのが楽しくて3回も巡回してしましました。

個人的には、ボーメ氏を“アーティスト”と呼ぶのは違う気がしていて、どちらかというと二次元キャラを三次元化する“職人”だと思っていたのですが、今回この展示会を見て“アーティスト”と呼ぶのもアリなのかなと若干考えが変わりました。この展示会は今後名古屋のパルコでも開催されるようなので、未見の人は参加をオススメしておきます。

■「JAM 2008」
開催日時:2008年10月16日(木)〜18日(土)
開催場所:秋葉原UDX
イベント概要:アニメキャラを活用したビジネス&商品アイディアの展示会

表裏が見えるよう開いて撮影した「JAM 2008」のパンフレットです。ちなみに主催は日本動画協会と経済産業省。クラウザーさんもお喜びです。販売中のDVD映像に字幕を後付けできるネットサービスの広告漫画です。詳細は「web-shake(http://web-shake.jp/)」のサイトで確認できます。個人的に支援。

アニメのキャラクターを活用した商品の見本市をやっているということで、一般公開日の土曜日に参加してきました。会場はそれほど広くなく、ざっと見て回るだけなら10分程度で終われそうで、やや拍子抜けというのが最初の印象。実際は各ブースに待機している担当者の方が色々説明してくれたので1時間半くらいかけてじっくり見て回る感じになりました。

アニメキャラが描かれた提灯「アニメちょうちん」、アニメ映像を海外に売り込む流通スキーム、既存のDVDソフトに後付で字幕を付けるネットサービスなど気になるものもいくつか発見。ただ、どうせならもっと飛び道具的なトンデモ企画が欲しかったかなというのが正直なところでした。商談がメインのイベントだけに一般参加者がどれだけ楽しめるかというところもちょっと気になった次第です。

商談の場であるというスタンスは理解できるのですが、一般公開で世間にアピールする日程を組んでいるからにはもう少しエンタメ性があっても良かったのではないでしょうか。声優を呼んだアニメ検定のイベントも何がしたいのかよくわからなかったので非常にもったいないというかなんというか(参加者はその時だけ明らかに増えてましたが)。本気で盛り上げたいなら色々と再考すべきだなぁ、と思ったイベントでありました。


■「THE VOC@LOiD M@STER 5」
開催日:2008年9月23日(火・祝)
開催場所:大田区産業プラザPiO 1F
イベント概要:初音ミクを初めとした“ボーカロイド”の同人イベント

同人イベントが盛んに行われている“聖地”のひとつ「大田区産業プラザPiO」。ここを満杯にできたらそのジャンルはホンモノ。入り口付近の掲示板です。イベント会場内はコスプレ可能ですが、有料休憩所はコスプレ禁止。一般の人は驚いちゃうので自重です。

初音ミクのブレイクですっかり有名になったDTM用音声合成ソフト「VOCALOID(ボーカロイド)」シリーズの同人イベントに初参加。ボーカロイドのネタだけで結構広い大田区産業プラザPiOのワンフロア全部が埋まる光景は圧巻でした。イベントカタログによると参加サークルは300超。ということは単純計算で少なくとも300種以上のボーカロイドグッズ(同人誌&同人CD)が販売されていたことになります。

ネタがネタだけに同人CDのスペースも多目で、ニコニコ動画で有名なP(プロデューサー)の方も何人か参加されていました。私も好きなPの方から直接CDを買って名刺をもらったりしてちょっと感動。会場内には大型プロジェクターも用意されていて、ボーカロイドの曲が映像と共に流れておりました。DJブースがあるところもボーカロイドイベントならでは。

ちなみにボーカロイドの仲間には初音ミク(次女)のほかに、MEIKO(長女)、KAITO(長男)、鏡音リン(三女)、鏡音レン(次男)という、ファンの間での脳内兄弟設定があったりします。コスプレ参加者の割合で見るとミクは当然多いのですが、一般的にはマイナーなKAITOが意外に目立っていて妙に感心してしまいました。個人的にはMEIKOがあまりいなくてちょっと寂しかったです(泣)。ともあれ、ファンなら楽しめるイベントだったことは確か。次回「THE VOC@LOiD M@STER 6」が11月30日(日)に「横浜産貿ホール マリネリア」で開催されますので、気になる方は参加してみるといいんじゃないかなと思います。

■カオス通信バックナンバー
あややから江頭2:50まで。謎の発掘グッズ探訪
「タメシ買い」を試す 緊急検証ブックオフの新サービスの中身
オマケを超えた 激ヤバ“付録フィギュア”のガチクオリティ
実体験で笑いを取るレポートマンガの芸人魂
カオス通信バックナンバー一覧


レッド中尉(れっど・ちゅうい)
プロフィール:東京都在住。アニメ・漫画・アイドル等のアキバ系ネタが大好物な特殊ライター。企画編集の仕事もしている。秋葉原・神保町・新宿・池袋あたりに出没してグッズを買い漁るのが趣味。

Copyright 2008 livedoor. All rights reserved.