――制作の経験を積んでいく内に、作品に対して自分のアイデアを出す機会が増えていたりしますか?

Aira:本当に音楽が好きなスタッフが周りにいるので、心配なくプロデュースしてもらえていて。でも、Terukadoさんやスタッフのみんなと「このアーティストの、これがすごくカッコいいんですよ!」みたいな、他愛もない普段の会話をしていて、多分そこからAira好みの音を作ってくれていたりもするんじゃないかと思います。「COPY」は本当にバキバキ感がたまらないなと思うんですよね。

――チームとして、お互いの意思疎通が上手く図れるようになったり、そのスピードもどんどん早くなってきていたり。

Aira:そうですね。レコーディングでリズムが取れなかったり歌が下手だと、ミックスが大変じゃないですか?でも、文句無く頑張ってくれるみたいな(笑)。

――自分自身の成長を感じることはありますか?

Aira:Aira以外の人が聴くと色々あるのかなと思うんですけど。今まではワンパターンの歌い方しかできなかったのが、色々と振り幅ができたと思います。「COPY」を聴くと、その振り幅を聴けるんじゃないかと。

――自分自身で気付くより、人に気付かされることの方が多いですか?

Aira:多いです!本当に。一年前から知ってくれている人達は「最近になってアーティストの顔になってきたね」と言ってくれて。「最近ですか?」みたいな感じですけど(笑)。

――言葉を選ぶようになったのは、自分の言葉に対して責任を持つようになってきた現れでもあると思いますね。

Aira:本当にそうですよね。社会人になったら、責任を取らなきゃいけないのが一番大変だなと思いますね。

――20歳になったら、やりたいことはありますか?

Aira:大きな会場でライブがしたいです。ファンの人とすごく賑やかなライブがしたいなと。

――具体的にやってみたい場所はありますか?

Aira:本当にすごくいっぱいあるんですけど(笑)、SHIBUYA-AXです。クラブだったらWOMBの雰囲気が好きで。スタジオコーストもいいですね。AXはお客さんからすると見やすくてすごくいいじゃないですか。WOMBはAiraもフロアにいるみたいな感じなので、どっちもやりたいです。VJを使いたいので、クラブだとすごく環境が整っているので、やりやすいです。

――海外で行ってみたい国は?

Aira:この間、「PV撮影でパリとかに行けたらカッコイイよね?」という話をしていて、みんなで盛り上がって(笑)。

――ヨーロッパはテクノが盛んですからね。有り得ない話では無いですね。

Aira:ドイツ、フランスとかでライブができたら、すごくカッコイイですね。「COPY」がフランスで配信されるかもしれないので、実現したら嬉しいです。

――映像に対するアイデアは、自分からも出しているんですか?

Aira:そうですね。VJを担当してくれている方のキャラがすごく面白くて。Airaが「こういうのをやったら面白くないですか?」と言ったら、逆に「こういうのはどう?」って提案してくれたり、模索しながら案を考えつつ。

――MCは得意ですか?

Aira:全然、駄目です。普通の会話でも「なんとかだよね?」って相手に考えさせといて、自分は他のこと考えて、「…っていうかさぁ」みたいな(笑)。そういう脈絡の無い感じなので。でも、すごくいいように言うと、頭の回転が速いのかな?みたいな(笑)。投げっ放しなんですよ。多分、そこはちゃんと直さないといけないんですけど。だからMCはもうやらない方がいいかもしれないですね。MCをやると、音楽性に支障が出るかもしれないです。

――「早く曲に行け!」みたいな。

Aira:そうなんですよ。みんな多分、聞きたくないから、すごく騒いでるのかもしれないです(笑)。