3年後に迫るシステム開発大変革…SEは生き残れるか

納期の短縮、品質の向上、コストの低減など、厳しい要求にさらされているIT業界。これらの課題を解決するために各企業が積極的に進めているのが、(1)開発プロセスの自動化、(2)オープンソースの採用、(3)オフショア開発である。これらの「3年後の姿」はどうなるのか、どのような影響をITエンジニアに与えるのか、取材を元に探っていく。

開発プロセスの自動化2010年、NTTデータでは50プロジェクト以上に適用

プロジェクト期間が短くなる一方で、高い品質が求められる今、NTTデータ、BMCソフトウェア、IBM、マイクロソフトなど大手ベンダーは積極的に、開発プロセスの自動化、効率化に取り組んでいる。各開発プロセスを自動化するツールが続々と登場しており、開発工程だけではなく、さらに上流のビジネスモデリングの領域まで自動化する動きもある。

■開発プロジェクトの大半を占める成果物の管理作業を機械化
要求定義からシステム分析、設計(外部、内部)、実装、テスト、運用というフェーズで流れる開発プロセス。これらを確実につないでいくために欠かせないのが、各フェーズで作成される設計成果物(ドキュメント)である。
「開発工程の約4割を占める設計フェーズの多くの作業は、ドキュメントの作成・維持・管理に費やされています」
モデル指向開発実践を推進する専門チームを率いる、公共ビジネス推進部技術戦略部長の斉藤信也氏はこう語る。
それらの中には、技術的に高いスキルやクリエーティビティを求められるものもあるが、仕様変更による修正を下流工程の開発成果物に定型的に反映するなど、労働集約的な単純作業も多い。これらの作業を機械化できれば、人間のミスによる間違いもなくなるうえに、開発期間の短縮や生産性の向上も期待できる。
「しかし、通常、私たちが作成するドキュメントは人間が読むのには適しているが、コンピュータが読むのには適していません。単純作業を機械化するためには、人間とコンピュータ双方が理解できる形で、ドキュメントを管理する方法が必要。そこで私たちが着目したのがikv++社の『medinibasetechnology(medini)』です」
mediniはドキュメントをリポジトリ内で統一的に扱い、一貫性の検証やコードの自動生成、さらにはドキュメントの自動生成を可能にする基本機能を提供するソフト。だが、これだけでは機械化できない。そこで同社独自の開発方法論「TERASOLUNA」の成果物様式と開発プロセスをmediniを用いてインプリし、開発プロセスの機械化を実現する開発ツール群「FLEXITE」を整備した。


2010年エンタープライズ系で市場シェアトップに?

オープンソースという言葉が正式に使われるようになったのは1998年のこと。この10年の間に、その代表例であるLinuxは確実に普及し、2007年には全サーバ出荷台数に占めるLinuxの比率は20%を超える。成長率は約30%という勢いだ。Linuxだけではなくデータベース、ERPやCRMなどの業務アプリケーションまでも登場。オープンソースはもはや当たり前のものとして定着しつつある。

■OSS活用上の課題を解決するための取り組み
10年前は、オープンソースソフトウェア(OSS)の開発に携わることは、個人の趣味的な活動という色彩が濃かった。しかし今では、IT業界でその活動が評価される時代となった。このような今を築いたのも、OSS採用に積極的に取り組んでいた人たちがいたからだ。日本OSS推進フォーラムもそのひとつである。
「当フォーラムは2004年の発足以来、ユーザー企業、ITベンダー、学識経験者などの有識者が組織の壁を越えて集まり、誰もが安心してOSSを利用するための技術、制度における課題に取り組んでいます」

 こう語るのはサーバー部会を牽引する鈴木友峰氏(株式会社日立製作所 ソフトウェア事業部 プラットフォームソフトウェア本部 OSSテクノロジセンタ担当部長)。同フォーラムではOSSが抱える課題を解決する場としてサーバー部会とデスクトップ部会を用意。その名のとおり、サーバー部会ではエンタープライズ分野、デスクトップ部会ではデスクトップ環境でのOSSの普及・拡大を目指している。
「既に銀行のオンラインシステムにもOSSが採用されるなど、エンタープライズ分野においてもOSSは当たり前のものとして認知されています。さらに普及させ、3年後には市場のトップシェアを目指しています」
 デスクトップ分野はサーバーと比較すると遅れて見えるが、デスクトップ部会長の前田青也氏(株式会社グッデイ 代表取締役社長)は次のように続ける。
「政府や自治体、学校など公共分野を中心に普及させていきたい。そのためにもブラウザやメールソフト、オフィススイートなどをより使いやすいよう整備していきたい」


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