<第10試合 UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
【王者】ジョルジュ・サンピエール
Def.5R終了/判定
【挑戦者】ジョン・フィッチ

いきなりテイクダウンに成功したジョルジュ・サンピエール(以下、GSP)。しっかりとクローズドガードに固めるフィッチ。オープンになった瞬間に立ち上がったGSPはパウンドを落としていく。ハーフガードからエルボーを落とすが、USAコールを受けたフィッチはガードに戻し、立ち上がろうとする。ここでも片足タックルでテイクダウンを奪ったGSPは、自ら立ち上がり、フィッチの左ローに右カウンターを合わせてダウンを奪った。

タックルで切り抜けようとしたフィッチだが、GSPは構わずパウンドを連打し追い込んでいく、残り時間2分、ケージにフィッチを追い込んでパウンド。タックルを狙わせては、カウンターでパンチを当てる。

一旦、フィッチを立ち上がらせたGSPは、再びストレートでダウンを奪うと、ガードの中からエルボーを連打。残り時間30秒になって、パスに成功すると細かいパンチをまとめてマウントへ。圧倒的な強さを見せつけ、1Rを終了した。

2R、距離をとったフィッチは、ボディブローを王者に叩き込む。左ジャブでフィッチの前進を止めるGSPは、左ローを織り交ぜながら自分の距離をキープする。再び左ボディを見せるフィッチ。ダメージから回復しつつありそうだが、ここで右ストレートをあごさきに受けてしまう。フィッチが右ストレートからボディをヒットさせると、館内が大いに盛り上がる。GSPのテイクダウンも阻止したフィッチは、左フックを当てて反撃開始。GSPがバックスピンを見せたところで、ラウンドが終了。フィッチがやや挽回したラウンドとなった。

3R序盤に再び、GSPの右クロスがヒット、ダウンを喫した挑戦者からバックマウントを奪う。勝負有りと思われたシーンでも、驚異の回復力を見せるフィッチは、ここでトップを奪うことに成功する。GSPはクローズドガードを取り、細かいパンチを顔面に受ける。と、もぐりスイープからトップを奪い、GSPは立ち上がって強烈なローキックを放った。

左ハイ、右ロー、さらにテイクダウンアテンプトと、フィッチを休ませない王者GSPは、左フックをヒットさせ、さらに打点の高いヒザ、右ハイキック。タックル狙いのフィッチに放ったミドルで、ヒザが顔面を捉える。最後にテイクダウンでラウンドをまとめた王者、フィッチもよく耐えたが、とにかくその強さが際立つラウンドとなった。

4R、倒されても倒されてもスタミナが切れないフィッチは、インターバルの1分でまたも体力を回復。そのフィッチの顔面に右ストレートをヒットさせたGSPは、フィッチのテイクダウンをカットする。再び狙ったテイクダウンで、フィッチはGSPをケージに追い込んだが、ここでも目的を達成できず、反対にテイクダウンを奪われてしまう。最後の最後に足関節を仕掛けたGSP、試合タイムもしっかり把握している完璧なつなぎのラウンドだった。

最終回は、左目を腫らしたフィッチが握手を求め、GSPが応えてスタート。右ストレートのGSP、フィッチは左フックを返していく。バックハンドブローからテイクダウン、王者は引き出しの多さとライト・タイミングを見極める能力を見せつける。インサイドから強烈な左のパウンドを落としたGSP、20分を超えるファイトでも抜群なスタミナも誇り、動き続けている。

自らの意思で、スタンドへ戻ったGSPは、再びテイクダウンを奪うとフィッチをキャンバスに釘付けにする。試合終了の10秒前から、ターゲットセンターの観客が拍手を送った白熱の世界選手権試合は、GSPが再び計り知れない強さを見せつけ、50−43、50−44、50−44で王座防衛に成功した。

「フィッチは凄く強くて、僕を強くしてくれた試合になった。次? 誰とだって戦うよ。用意された相手と戦う」とGSPが発言したところで、BJ・ペンがオクタゴンに登場。

「チャンピオン同士で試合をやろう、戦うか?」とGSPに問うと、「もちろん、僕は王者だ。誰とでも戦う、自分がチャンピオンであることに誇りを持っている」と返答したGSP。世界最強の称号を持つ二人が、どうやら今年の年末に再び拳を合わせることになりそうだ。

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