今オフの移籍が噂されるロシア代表FWアンドレイ・アルシャビンに、トッテナム移籍が浮上している。所属チームのゼニトがトッテナムからのオファーを認めており、その金額は1600万ポンド(約34億円)に上るという。

 ディミタール・ベルバトフとロビー・キーンの退団が確実視されるトッテナム。FW陣の大きな戦力ダウンが危ぶまれる中、ユーロ2008で大活躍したアルシャビンに白羽の矢を立てたようだ。そんなトッテナム側からの接触について、ゼニトのスポーツディレクターを務めるコンスタンティン・サルサニアは、次のように語っている。

「トッテナムとはすでに接触している。彼らはアンドレイの獲得について、かなり熱心なようだ。しかし、2150万ポンド(約46億円)は彼らにとって高すぎるようだ。トッテナムは1600万ポンド程度を用意しているらしい」

 バルセロナなどの欧州のビッグクラブがこぞって注目するアルシャビン。プレミアリーグでも、トッテナムに加えてアーセナル、チェルシーなども興味を示している。さらに、マンチェスター・シティも獲得に乗り出したと言われているが、これについてサルサニアは「その話は聞いていない」と語るなど、いまだ決着の兆しが見えないアルシャビンの去就問題。チャンピオンズ・リーグの出場権を持たないトッテナムにとっては、バルセロナやチェルシーといったビッグクラブを相手に回し、非常に厳しい戦いが続きそうだ。