■第9試合 UFC世界ライトヘビー級タイトルマッチ/5分5R
【王者】ランペイジ・ジャクソン vs【挑戦者】フォレスト・グリフィン
×[5R終了/判定]○

両者共にTUF収録の兼ね合いから、昨年9月以来のファイトとなったメインイベント。王者ランペイジは、ダン・ヘンダーソンを退け、グリフィンは、UFC初参戦となったマウリシオ・ショーグンを下している。

先に入場したTUFシーズン1覇者フォレスト・グリフィンは大歓声の中、オクタゴンイン。ランペイジは首からトレードマークのチェーンをぶら下げ、恐ろしく不気味な表情をみせる。

軽く拳を合わせた両者。試合は、グリフィンが左ジャブから左フック、ローで先手を取ると、続けざまに左ハイ、ワンツーを繰り出す。ランペイジも大きなフックから、左ボディを返して応戦。グリフィンの素早いパンチを捌きながら、重いパンチを返していくと、ランペイジは左右のフックで突進、一気に主導権を握るかにみえたが、グリフィンもワンツーから、左フック、左のジャブを放つ。

しかし、ここでランペイジのカウンター右アッパーが炸裂。これでダウンしたグリフィンは、必死にガードに取り、ランペイジはそんなグリフィンをケージ際まで運んでからパウンド。だが、ケージを使い、向きを変えたグリフィンが、ランペイジのパウンドを被弾しながらも強引に立ち上がることに成功してスタンドへ。大歓声の中、1Rが終了した。

2R、グリフィンのローがランペイジに襲い掛かると、明らかに嫌がったランペイジに、スタンドでのフロントチョークから膝蹴り、グラウンドでは上を取って、ハーフガードからエルボー、更にはサイドポジションへ移行してのV1アームロックと怒涛の反撃。V1を餌にマウントへとポジションを進めたグリフィンが、パウンド&エルボーを叩き込み、1Rの鬱憤を晴らすかの如く一方的なラウンドとした。

3R、グリフィンはインロー、左ハイと軽快に動くも、ランペイジは重いフックを左右で4発、更には単発の左フックでグリフィンをぐらつかせる。グリフィンも、この試合のポイントとなるであろうローを多用し、両者の拳が激しく交錯した3R、残り15秒には手数をまとめて返していく。

4R、グリフィンにとっては、UFCキャリア初の4R目。開始から壮絶な殴り合いが繰り広げられるが、ランペイジのショートアッパーが度々グリフィンを捕らえる。劣勢となり、組み付いたグリフィンを押しつぶしたランペイジだったが、グリフィンは下から三角絞め。これを持ち上げたランペイジは、PRIDEシリーズでも猛威を奮ったパワーボム。これは、グリフィンがとっさに足を離して事なきを得たが、グリフィンは集中力を切らさず、下からオモプラッタへ。これをディフェンスしたランペイジが立ち上がり、スタンドへ戻ったところで、4Rが終了した。

5R。大歓声が降り注ぐオクタゴン。グリフィンはロー、ワンツー、左ハイを放っていくと、ランペイジの突進に合わせて首相撲から膝蹴り。それでも、グリフィンのワンツーをスウェーでかわすランペイジ。グリフィンは右ストレート、ローでランペイジを追い込み、ランペイジは、返しの左フック、ハンマーのようなパンチを返していく。5R終了のホーンが鳴った瞬間、抱き合った両者だったが、判定では48-46、48-46、49-46でグリフィンが勝利。ライトヘビー級新王者が誕生した。

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