企業内には様々な業務システムが散在し、ひとつの集計を行うのに複数のシステムからデータを引いてきてエクセルで加工するという手間をかけているケースが多い。

このような個別に導入されたシステムを連携するソリューションがEAI(Enterprize Application Integrated)である。

フォーディーネットワークス(株)は、同社のEAI製品『ASTERIA WARP』を利用して、ノンコーディングで帳票出力を行う『4D Print』を発売した。

『4D Print』は『ASTERIA WARP』に組み込まれるPure Javaのアダプタと帳票フォームを作成するデザインツールから構成される。

『4D Print』は『ASTERIA WARP』から受け取ったデータを、指定された帳票フォームに流し込み、様々なプリンタに印刷、またはPDFファイル形式で出力する。

EAI一体型であるため、帳票用の別サーバやシステムが不要となり『ASTERIA WARP』と同じ環境で動作する。
これによってワークフローの中で帳票の印刷やメール配信を自動的に処理させることが可能となる。

かつて企業システムにおいては、バックログ(未開発の案件)の堆積が問題となり、その解決策としてEUC(エンドユーザーコンピューティング)が提唱されたが、性能や保守性に問題が残る状況であった。

『4D Print』によるソリューションは、ノンコーディングでのワークフロー定義で帳票出力が可能であり、EAI連動によるデータ収集力の向上と併せて、機動力に優れた帳票作成システムが開発可能になろう。

参照:http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=26241

(編集部 真田裕一)