今年の日本ダービーは、ディープスカイがNHKマイルCに続きキングカメハメハ以来の変則2冠を達成した。一番人気の馬が勝ったこともあり、客席は大いに沸いた。

レースは大いに盛り上がったが、もうひとつ客席を沸かせた(凍りつかせた?)のが、ダービー後の四位騎手のインタビュー。民報やNHKなどのテレビ中継でレースを見た方は耳にしていないかもしれないが、四位騎手がインタビュー中、客席に向かって「うるせぇよ!!」とキレたのだ。その声はしっかりマイクに拾われ、東京競馬場の場内に響き渡った。

JRA公式ホームページやダイジェスト番組ではキレた部分は当然のようにカットされていたが、ネット上ではキレた直後から話題に上がり、動画投稿サイトには生中継のノーカット映像がアップされている。わずか1日で4万回以上も再生されるなど、話題性の高さをうかがわせた。

NHKマイルCを制した時に、ディープスカイに振り落とされ最終レースに騎乗できなくなったこともあり「今度は最終乗れるのか?」など、ちょこちょこと心無いヤジが飛んでいたのも事実だが、恐らくは最前列に陣取る泥酔したファンが「し〜い、し〜〜い、ふぃ〜〜い、ふぃ〜〜〜い、ふぃ〜〜〜〜い、ふぃ〜〜〜〜〜い」とまるでケンカを売るようにコールしていたことが発端となり、前述の言葉が出た可能性が高い。普段は義理堅く、誠実な四位騎手だけに、多くのファンが待っていたインタビューを邪魔するような行為が許せなかったのだろう。

今回の出来事には賛否両論があるが、ダービーだろうと他のレースだろうと競馬と関係なかろうと、ファンとして人間として、人が話している時は黙って聞くというのは最低限のマナーだろう。四位騎手はダービー連覇について「競馬の神が降りた」と言っていたが、神様は決してキレない。せめてインタビューが終わるまで降りていてくれれば、こんなことにはならなかったのに…。