「自分の長所を生かして戦う」というザックリッチと、まじめで控え目な性格から誰からも好かれているクレーマーとの対戦は荒削りながらとことん力を出し切るという、TUFらしい試合展開となった。

互いにノーガード、時には頭をぶつけながら前進を続ける両者。ラウンド終盤にザックリッチはテイクダウンを奪う。バックマウントからチョークを狙うが、極めきれずに1Rが終了した。

2Rもまた激しい打ち合いからスタートし、今度はクレーマーがテイクダウン。1R終盤とは反対にマウントを奪ったクレーマーだったが、スタミナの消耗が激しく、振り落とされるエルボー、パウンドともに勢いがない。

しかし、スタミナ切れを起こしていたのは、下になっているザックリッチも同様で、その勢いのないパンチを顔面に受け続け、さしたる防御もできない。「1Rにチョークを極めにいって、完全にガス切れになってしまった」というザックリッチに対し、勝負を決めにかかったクレーマーが、パウンドの回転数を上げる。ザックリッチは体が伸び切った状態で、体を横に向けいいように連打を食らい続け、ここでレフェリーが試合をストップ。

チーム・ランペイジがシーズン初勝利を挙げることとなった。「最近にない良い試合だった」と、表情を綻ばせるランペイジ。初勝利もそうだが、いよいよ残り3試合となったイリミネーションマッチ1回戦で、ようやく対戦カード決定権を得たことが、彼の気持ちを一層楽にしたようだ。

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