りそな銀行は4月末で現在のポイント制度「りそなポイントバンク」を終了させる。5月7日からは今まであった「りそなクラブ」に一本化し、制度も改正する。

従来のりそなポイントバンクは給与振込や公共料金引き落とし等の取引内容によって決められたステージごとに振込手数料キャッシュバックやローン金利優遇などの特典が提供されていたが、4月末でりそなポイントバンクによる特典は終了となる。(コンビニATM等利用手数料キャッシュバック対象者は7月末まで特典が継続される。)

5月7日からはりそなポイントバンクとは別に運営されている「りそなクラブ」の制度を改正した上で一本化する。給与振込や年金受け取り、投資信託購入など1回ごとの取引内容に応じてポイントを加算し、貯めたポイントはジョーシンや楽天、JALなどの提携先のポイント・マイルに交換できるようになる。またポイントのキャッシュバックも可能になるとしている。(1000ポイントで700円程度)

りそな銀行では「2つのポイント制度が並存していたため、分かりにくい等の意見があった。より分かりやすいサービスを提供するため、内容を変更することにした」と今回の改正について説明している。

ただ大多数の利用者からみると、今回の改正は「改悪」とも受け取れるように思える。従来の制度は給与振込や公共料金引き落とし、カードローンの利用などりそな銀行をメインバンクにする事により、ネットバンキングの振込手数料やコンビニATM手数料のキャッシュバックなどで恩恵を受けていた。

今回の改正後は1回ごとの取引内容で加算されるポイント数が決まるが、1回の給与振込や年金受け取りで10ポイント、月末の預金残高が10万円ごとに1ポイントなどとなっている。1ポイントがどれだけの価値を持っているかが問題になるわけだが、ポイントのキャッシュバックの基準で考えると普通にメインバンクとして使っていただけではあまり恩恵を受けられないようである。振込手数料やコンビニATM手数料のキャッシュバックの特典も無くなる事から、利用者が恩恵を受ける機会はかなり減るものと思われる。

今回の制度改正に関しては多くのユーザーが不満を持っていると見られ、りそな銀行から他の銀行に取引を移す人も多く出そうだ。

http://www.resona-r.co.jp/resonabank/kojin/service/tsukau/point_cashback/oshirase/index.html