――テクノは以前から聴いていたのですか?

Aira:元々、母がすごく音楽が好きで、ピチカート・ファイヴさんとかTOWA TEIさんのレコードを家で掛けていたり、鼻歌とかで歌っていたり、そういう音楽が小学生とかから身近にあって。あと、母の友達でクラブミュージックがすごく好きな人が多くて、YMOさんとかクラフトワークさんが大好き!みたいな人がいて、ちょっと大好き過ぎて付いていけないんですけど(笑)。

――今回のメジャー・デビューシングル「チャイナ・ディスコティカ」は、北京五輪へのリスペクトソングとなっていますが、気になる競技や選手はいますか?

Aira:今、日本で話題になっている野球とかは観たりするんですけど、卓球の福原愛ちゃん(19)とか、カヌーの竹下百合子さん(19)とか、同じ年代でもオリンピックに出る選手がいて。せっかく同世代の選手が出ているのだから、「応援したいな!」と思いますね。自分があまりスポーツを出来なかったからこそ、自分が出来ないことをやっている人に対してすごくリスペクトというか、リスペクトソングとなっています!

――実際に今年1月頭には中国を訪れて、レコーディングや現地での初ライブなどもされたそうですが、お客さんの反応など日本と比べて違いを感じることはありましたか?

Aira:違いますね。日本人と外国人という面でも人柄とかが違うと思うんですけど、日本でライブをやる時に初めての人ってすごく先入観とかがあったり、日本人は初対面の人に壁とかがあったりするじゃないですか。でも北京はある意味、欧米化していて…。

――「欧米か!」って…(笑)。

Aira:そこ笑う所ですか?(笑)。アメリカナイズしている人が結構多いんですよ。だから初めての人でもノリが良くて、みんなで一緒に盛り上げてくれたり。色んな人と一緒に楽しみたいという人が多いんだと思うんですね。だから、初めてライブをやったんですけど、みんなすごく盛り上がってくれて。

――中国に行ってみて、改めて日本ってこういう国だなと思ったことはありますか?

Aira:今年、北京でオリンピックが開催されるように、日本は東京オリンピックがあってから、すごく経済成長というか発展しているのに、日本にしかない文化を大切にする国なんだな、と思います。

――文系ですか?理系ですか?

Aira:すごく文系です。古文とか好きです(笑)。

――古文とテクノのミスマッチが温故知新な感じでいいですね。

Aira:本当ですか!?(笑)。この間、母に「枕草子がすごく好きなんだよね」と話したんですよ。そうしたら母に「私も好きだったの、真似しないで!」と言われて、「いや、私が好きなんだから!」みたいになって。

――親子というよりは、歳の離れた姉妹に近いんですかね。

Aira:そうですね。兄弟がいないので、友達みたいな感じで、昔から仲良くというか。落ち込んだりした時には「一緒にどこかへドライブに行こうよ」とか、そんな感じで(笑)。

――昨年6月からブログを始められましたが、続けてみて如何ですか?

Aira:最近すごく「ブログって影響力が大きいな」と思います。中学の時にしゃべっていなかったせいもあるかもしれないんですけど、一人で大勢に向かってしゃべるのが苦手で、ライブのMCがすごく苦手なんですよ(笑)。自分の思いとかが、ちゃんとライブで伝えられているかな?とか思うことがあるんですけど。でもブログだと正直に書けるというか、自分の言いたいことが全部そのまま言えるじゃないですか。本当に自分の思っていることをファンに伝えたら、ファンはコメントをしたり、その温かい気持ちをそのまま返してくれるというか。

――人前で歌うことに関しては、最初から緊張はありませんでしたか?

Aira:歌うことは好きなんですけど、しゃべるのがどうしても(笑)。やっぱりアーティストだから歌がメインで、付け足しでMCがあるみたいな感じだと思うんですけど、反対にMCの方が緊張しちゃって(笑)。プロデューサーとかに「ネタが寒いんだよな」とか「つまんないんだよ」とか言われて。でもプロデューサーは関西の人なんですけど、関西の人はしゃべりとかが得意じゃないですか。絶対に面白いセンスを元から生まれ持っていると思うんですね。ある意味、尊敬しますね(笑)。