マクドナルドはホームページで、製品の品質と安全に関する取り組みを掲載している

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   日本マクドナルドの東京都内の4店舗が、当日に売れ残ったサラダを、翌日に調理したというシールを貼り販売していたのに加え、賞味期限切れとなったシェイクミックスを「マックシェイク」や、ヨーグルトを商品として販売していた疑いがあることが2007年11月27日にわかった。4店舗はいずれもFC(フランチャイズ)。FC店舗はマクドナルド本体の管理が徹底していないため、起こったのではないか、という見方が浮上している。

違反は4店舗だけか?の声

   日本マクドナルドによると、調理日時改ざんや、賞味期限切れのシェイクミックスを使っていたとされるのは早稲田店、大塚駅前店、新大塚店、本郷三丁目店の4店舗。いずれも、フランチャイズ契約の店舗だった。マクドナルドは今回の「事件」を受け、この4店舗を直営で運営する事を決めた。

   マクドナルドに勤めた経験者は、こうした改ざんや賞味期限切れ製品を使う事は、直営店舗では起こりえない、と明かす。

   例えばサラダの場合、真空パックで野菜が店舗に届き、それをカップに盛り、店頭に出す段階で調理日時のラベルが貼られる。直営店舗の場合、製造日に売れ残ったサラダは全て破毀することが徹底されているだけでなく、監視員が巡回に来てはチェックしていくのだという

本社がFC全ての状況を把握するのは難しい

「FC店舗の場合は個人事業主ですから、管理は自己責任でやらざるを得ない。ある意味、やろうと思えば何でもできるわけで、マクドナルド本社がFC1店舗1店舗の全ての状況を把握するのは難しく、内部では、こうした改ざんが行われているのではないか、という事も囁かれていました」

   とも話す。こうしたこともあり、違反をしていたのがこの4店舗だけかどうか疑問だ。

   日本マクドナルドの原田泳幸会長兼社長は07年11月27日に記者会見し、

「厳しい安全基準がブランド資産だったのに、誠に残念だ」

   などと話した。今回問題になったFC4店舗は直営店舗化したが、今後、他のFC店舗運営の見直しも迫られているといえそうだ。

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