――これまでの作品を並べてみると、毎回ジャケットの印象が変わるのが面白いなと感じたのですが、ジャケットなどアートワークに対するこだわりは強いですか?

熊木:「こういう風にしたい!」というのはありますね。自分もどんどん進化中というか、変化中なので。「大体こんな感じにしたい」というのがあるけど、いつもそれ以上というか、「いい感じじゃん!」ということもあったり。まぁでも、出だしの辺は結構つまずいていましたけどね(笑)。

――ファッションの好みも割とよく変わりますか?

熊木:すごく変わりますね。ただ特別、流行に乗っかっている物が好きというわけではないですね。今の自分に一番似合う服は何だろう?と。だから、ちょっと前に着ていた服とかが今、全然似合わない。ガサッと捨てたら、ゴミ袋が9袋ぐらい部屋に溢れて「何があったの!?」みたいな(笑)。

――ご趣味は?

熊木:本や雑誌みたいなものが結構。マンガもすごく好きです。「クレヨンしんちゃん」が大好きです(笑)。あまりダークなマンガが駄目なんですよね。

――ブログを見ていると文才があるというか、面白い文章を書く方だなと思って見ているんですけど、親父ギャグというかダジャレというか。クスっとさせられるような、一人ボケツッコミ的な(笑)。

熊木:えっ!本当ですか?それは困りますね。あまり考えていないんですけど(笑)。

――考えていない感じが出ていると思います。

熊木:…ありがとうございます(苦笑)。

――文章が短い時と、たまにやたらと長い時とかあるじゃないですか。

熊木:(笑)。ありますね。どのくらい書いていいのか、よく分からないんですよ。

――休みの日は、家で本を読んで過ごすことが多いですか?

熊木:最近は割と街を歩き回っていますね。散歩、買い物ですね。服とか本を買いに行ったり、今ちょっと収集期なんでしょうね。詩集とか本はかなり買っています。CDとかも結構。

――熊木さんの中では、やはり音楽制作が占める時間が一番多いですか?

熊木:確実に多いですね。毎日、自分が生きていることが制作みたいな。

――音楽から頭を切り離して、リラックスしたいと思うことはないですか?

熊木:リラックスしたいなと思っているんですけど、いつもふと気が付くと、「自分が今何を感じているか?」とか「これはどうだ?」みたいな、気になる本の言葉とかがどんどん飛び込んできたりするので、うっとうしいんですよね(笑)。

――音楽のことを忘れる瞬間はないですか?

熊木:「クレヨンしんちゃん」を読んでいる時は、結構パタッとなっているんですよね。でも、そこでまたメッセージ的なものがあったりするともう大変なことになりますね(笑)。

――考えすぎて、精神的に参ったりすることは?

熊木:でもそんなに考えているという感じがしなくて、自然にそうなっているんですよね。たまに「パァーっとしたいなぁ」という時は多分、お酒を飲んでフワァーってなる(笑)。でも、そういう時にも「ちょっと何か曲を書いてみようかな?」みたいになったりするんですよね。

――こんな女性になりたいというイメージはありますか?

熊木:一人でも何かやり甲斐をもって生きている女性ではいたいですね。他人に寄り掛かるのではなく、誰かに幸せをもらうんじゃなくて、幸せを提供したい。それで自分も幸せだと思える人に。