当初はマンチェスター・ユナイテッド移籍が決まりかけていた<br>【photo by B.O.S.】

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 2003年7月のロナウジーニョのバルセロナ移籍は、同クラブの近年の歴史の中でも重大な出来事の一つとなった。そして、1年後にはサミュエル・エトーやデコといったクラックも加入。5シーズン無冠という暗黒の時代を経て、負のチームからの変身を遂げたバルサはその後、リーガ2連覇、さらにはヨーロッパチャンピオンの座にも輝いた。

 ロナウジーニョの獲得がバルサ成功のサイクルの始まりだったことは疑いようのない事実だ。ロナウジーニョ初シーズンとなった2003-04シーズンでは、最終的に優勝を逃し2位に終わったバルサだが、彼のプレーはバルサファンに大きな喜びと希望を再び与えることとなった。

 しかし、この歴史もかなり違う結果となる可能性もあったという。現在エバートンに所属するスペイン人MFミケル・アルテタが、ロナウジーニョはマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が決まりかけていたと暴露している。

「練習に行って、彼に聞いたのを覚えているよ。マンチェスター・ユナイテッドに行くつもりだってね。でも、最後にバルサのオファーが届いて、彼はバルサプレーすることを望んだんだ」。

 2001-02シーズン、バリ・サンジェルマンでロナウジーニョとプレーしたアルテタは、そう当時を回想し、ロナウジーニョと一緒に多くのものを学んだという彼は、「ピッチでも、練習場でも信じられないプレーをしていた」とも。

 たらればの話をしても意味はないが、もし、2003年の夏にバルサがロナウジーニョ獲得に動かなかったら、おそらくロナウジーニョはマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、ファンに喜びを与えていたことだろう…。逆に今のバルサはあっただろうか…? 移籍はタイミングも含めクラブにとっても選手にとっても大きな出来事である。(スペイン通信)