鬼才アルモドバル監督に「ペネロペ・クルスは美の絶頂にある」とも言わしめた彼女
10代の頃、ライムンダは母を拒んでいた。そしてわかり合えないまま、母は火事で亡くなってしまった。15歳の娘を持つ母となったライムンダは、「死んだはずの母を見かけた」という噂を頻繁に耳にする。母はあの世から帰って来たのか?それとも幽霊か?かつて心を閉ざした母に、今ならすべてを打ち明けられる──。
孤独な少女のように、母の愛を求めるライムンダ。しかし、遂に彼女の前に現れた母には、もっと衝撃的な秘密があった……。

『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)、『バニラ・スカイ』(01)、『ブロウ』(01)と、これまで美しくキュートな女性を演じ世界を魅了してきたペネロペ・クルス
本作では、スペインはラ・マンチャの強くたくましい女性を演じきり、本格的に“女優”として開花。たくさんの愛情をもった母であり娘であり、そして強くも脆い女性の美しさを全身で表現し、カンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞、本年度アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。鬼才アルモドバル監督に「ペネロペ・クルスは美の絶頂にある」とも言わしめた彼女にインタービューを行った。

■ペドロ・アルモドバル監督とは『ライブ・フレッシュ』(97)、『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)以来ですよね。何か新しい発見がありましたか?

彼は芸術家で、常に変化し、進化している人だと思っているの。だから全てが違っていると言えるわ。私自身も彼と仕事をした1度目と2度目では変化している。でも互いに良く理解し合っていることは変わらないの。彼とは最初から通じ合うものがあったわ。

■監督はあなたのために脚本を書いたそうですが、初めて脚本を読まれた時、どのように感じましたか?

脚本を読んだ瞬間、恋に落ちたわ。今まで読んだ脚本の中で最も美しいものだと思ったの。今までオファーされた役の中で最も複雑なキャラクターだから、演じる上での苦労もあったけれど。

■ライムンダ役を演じられて、一番難しかったことは何でしたか?

大きく変化する彼女の心の状態ね。悲しい時、嬉しい時の彼女の感じ方。彼女は悪い状態でも何とか良い方向に覆せる力があるわ。でも嘘つきでもある。彼女は本当に今を生きているの。過去にこだわっていたら、問題が多すぎるから。

■演じられたライムンダは、これまで演じられてきた“かわいい”イメージの女性とはまた違う、力強く人生を生きる女性でしたね。

今まではこの女性を演じられるほど大人の女性ではなかったのかもしれない。少女っぽさが残っていたのかも。でもこの役柄をオファーされてとても幸運だったと思うわ。初めて大人の女を演じているという実感があったの。私自身32歳になったし。人間のエネルギーって変わるものだから。

■美しさの秘訣は何でしょう?

人が美しく見えるのは、どういえばいいかわからないけれど、とにかく自分がすべきことをしている時だと思う。それが何であれ自分の心に従っている時。はっきりとは言えないかもしれない。でも真実だわ。人の目を見るとわかるような、はっきりとはわからなくても、でも何かが起こっていることが感覚でわかるような。ほとんどの人にはそういうオーラがあると思う。

■この映画から得られたことは何ですか?

キャリアでも、人生においても、一番完成度の高い、複雑な役を演じられたことね。この映画は、私が愛し、観客をも刺激する、今まで観た映画の中で最も美しい映画なの。日本のみなさんも、この映画を楽しんでくれると嬉しいわ。

監督・脚本:ペドロ・アルモドバル 『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』
出演:ペネロペ・クルス 『オール・アバウト・マイ・マザー』『バニラスカイ』 
カルメン・マウラ/ロラ・ドゥエニャス/ブランカ・ポルティージョ/ヨアンナ・コバ/チュス・ランプレアヴェ
配給:ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ
公式サイト:http://volver.gyao.jp/
6月30日(土)ロードショー

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