香港のプリペイドSIMカード「3(three)」

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SoftBank等のSIMカードを使用している場合、国外に移動しても904SH、X01HT、E61など国際ローミング対応の携帯端末でふだんと変わらない通話やSMS(ショートメッセージサービス)が可能です。この場合、面倒な手続きなしに日本国内で使用しているのと同じ感覚で通話やSMSが利用できますが、ローミングにかかる料金はかなり割高になってしまいます。

そこで、海外の利用時におすすめなのが、現地のプリペイドSIMカードを使用するというものです。電話番号が一時的に変わってしまいますが、普段使っている携帯端末を使用して割安に通話することが可能になります。
※最近は、多くの端末で国際ローミングが可能になっていますが、詳細につきましては各キャリア(SoftBank等)にお尋ねください。

実際に香港で現地のプリペイドSIMカード「3(three)」を使用してみたので、簡単にではありますがSoftBankのSIMカードとの料金を比較してみました。

例えば、香港から日本に電話をかけると
SoftBankのSIMカード:ピーク時(平日8-19時)30秒あたり65円(130円/分)
3のSIMカード(IDD 001):終日1分あたり5.78HKドル(約87円/分)
3のSIMカード(IDD 1968):ピーク時(平日8-20時)1分あたり2.8HKドル(約42円/分)

※IDD 001:「001または+」「国番号」「市外局番(最初の0を除く)」「電話番号」の世界共通のコールです。
※IDD 1968:割引国際電話で、「1968」「国番号」「市外局番(最初の0を除く)」「電話番号」というかけ方をします。

データ通信については、
SoftBankのSIMカード:現地キャリアのローミング料金(SmarTone vodafoneの場合:0.12HKドル/KB)
3のSIMカード:0.05HKドル/KB

このように、3(three)SIMカードの方がかなりお得です。(※為替レートや料金体系自体が変動する可能性があります)

「3(three)」のプリペイドSIMカードは「3G Int'l Roaming Rechargeable SIM Card」と注文すれば購入できます。香港国際空港内にも「3(three)」の店舗があるので、ここで購入するのが一番簡単で分かりやすいと思います。今回購入したのは98HKドルのもので、サービス料金分とあわせて実際には147HKドル分を使用することができます。

購入後に、開通作業が必要です。開通作業には2通りあって、香港国内の電話番号に電話をするか、開通作業用の電話番号に電話をするかです。開通作業が完了すると、開通成功のお知らせやサービス案内の広告がSMSで数通受信されます。

残額が少なくなるとリチャージするように促すSMSが届きます。リチャージはお店で100HKドル単位からの購入が可能です。プリペイドSIMカードの有効期限は開通した日から180日ですが、リチャージ追加した場合は、有効期限はリチャージした日から新たに180日となります。

日本にいる友達とSMSをやり取りするのであれば、SoftBankなど日本のSIMカードで国際SMSを利用するのが日本にいるときとまったく同じやり方でとても手軽です。ただし、送信1通あたり100円もかかってしますので、内容によってはSMSを使うよりも「3(three)」のSIMカードを使って通話した方が安くすむかもしれません。

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