プロとアマの最大の違いはスイングじゃなかった! “素振りを含めたルーティン”にこそ差が出る【四の五の言わず振り氣れ】
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◇ ◇ ◇昨年2人の教え子が女子プロテストに合格しました。その練ランの時のお話をします。コースを知り、戦略を立てるのが目的ですが、もうひとつのテーマが「ミスショットしたら、その状態で次のショットに臨む」というものでした。ミスを防ぐのは大事なことです。しかし、どうしたってミスが出てしまうのがゴルフ。プロテストのような緊張する場面では、なおさらのことでしょう。得てして、ミスの後にもう1球打てば、プロであれアマチュアであれ、たいていの場合は成功するもの。しかし本番では、「もう1球!」がありません。ならば、ミスをしやすい場面で、ミスを防ぐ方策と同時に、メンタルを含め、ミスをした後の状態で最善の策が取れるよう心がけるべきです。ちなみに、どんなスポーツでも一番やってはならないミスが、“2連続のミス”です。練習場では上手く打てるのに、なぜコースではミスをしてしまうのでしょうか。その大きな理由のひとつがアライメント。そしてもうひとつが、情報の処理、言い換えれば情報の整理整頓が上手くできていないからだと、ボクは考えています。ひとつ目のアライメントですが、どこもフラットな練習場に対し、コースで平坦な場所はまずありません。それに加え、広大なコースでは、自分がどこを向いて立っているのかわからない、といったことも起きるでしょう。しかし、それらはすべてボールを打つことばかりに一生懸命で、状況に合った練習をしていないことが原因です。そこで昨年合格した2人には、練習場での最後の50球は、定めたターゲットに対して正しいアライメントでボールを正確に打つことを課しました。具体的には、右端のポールに打ち出してやや右に曲がったドローボールで150ヤード先のピンを狙う、といった具合です。傾斜についても板を使うなどして、左足上がり、ツマ先下がり……など、より多くの状況を作って練習させています。練習場ではスイングを作ることも大事ですが、コースに出るための実戦的な練習も同じくらい大切です。今はスマホで簡単にコース図がわかります。写真ばかりでなく、ドローン映像でホールごとの風景を見ることのできるゴルフ場も少なくありません。せめて今度行くコースでは、それを使って実戦的な練習をしてみてはいかがでしょうか。プロを目指す練習生レベルなら、ちょうど50球ほどで、練習の最後に行う質の高い鍛錬になります。前述した、ミスした状況から臨む次のショットの練習にもなるでしょう。大半のミスの原因は、間違ったアライメントが引き起こすと考えています。そしてもうひとつが、意外かもしれませんが“考え過ぎ”です。ボクが思うプロとアマチュアの大きな違いが、素振りを含むルーティンの優劣です。言うまでもなく、ルーティンの上手いプロや上級者に対し、なかなか上達しないアマチュアはこれが下手。下手というより、そもそもその重要性を理解していなければ、練習すらしたことがないのではないでしょうか。そもそも打つ前にスイングのことを考えていると、まずミスショットを誘発します。そんな経験のある読者も少なくないはずです。上田桃子プロは、好調時には打つべき目標を決めたら、鮮明でリアルな弾道をイメージしながらアドレスを作っていました。スイングではなく、リアルな弾道を思い描くことが、彼女にとって最高のルーティンだったのです。スイングで迷子になっていれば、ナイスショットを打つ方が奇跡です。そもそも人間は、3つも4つも同時に考えられる動物でしょうか。もちろん聖徳太子のような人もいるでしょうが、ゴルフスイングにおいて気を付けることは、せいぜいひとつかふたつ。これだけは注意して振ろうと情報を整理するためにも、自分のルーティンを作り、そして練習してみてください。■辻村明志つじむら・はるゆき/1975年生まれ、福岡県出身。上田桃子らのコーチを務め、プロを目指すアマチュアも教えている。2025年は千田萌花と藤本愛菜をプロテスト合格に導いた。読売ジャイアンツの打撃コーチとして王貞治に「一本足打法」を指導した荒川博氏に師事し、その練習法や考え方をゴルフの指導に取り入れている。元(はじめ)ビルコート所属。※『アルバトロス・ビュー』925号より抜粋し、加筆・修正しています◇ ◇ ◇ ●マキロイスイングを詳細分析! 関連記事『現代最強スインガー・マキロイのスイングは、『トップから左打ち出しドリル』で真似できる【優勝者のスイング】』を詳しく読めば、その秘密が分かります。
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