小田原市役所(資料写真)

 議会活動の周知や市民との意見交換の場となる「議会報告会」が、神奈川県の小田原市議会では一般市民向けとしては約10年にわたって開かれていない。市民からは開催を求める声が広がっており、推進派の議員から「職務怠慢になるのではないか」との意見が出る一方、「時期尚早」と消極的な議員も。市民からは早期開催を求める陳情も提出され、「開かれた議会」のあり方について模索が続いている。

 市議会局によると、議会報告会は議長の判断により必要に応じて開催する申し合わせとなっており、現在は小学生向けの「議場見学会」が議会報告会の位置づけ。一般市民向けとしては2015年度に開催して以降、南足柄市との合併協議が進んでいた16年度にシンポジウム形式で実施した例があるのみだ。

 市議会では昨年7月に議会改革推進委員会を立ち上げ、議員定数や会派制のあり方など24項目を検討している。ただ、市民からは不満が根強く、「重要事項の方向性を市民との対話なく決定することは民主的なプロセスとして不十分」として、報告会の速やかな開催とともに市民意見を同委員会での意思決定に反映させることを求める陳情が提出された。