炎鵬が十両で3年ぶり勝ち越し 土俵際の大逆転に大歓声「人に支えられている感じで、凄い力が出ました」
◇大相撲夏場所13日目(2026年5月22日 東京・両国国技館)
脊髄損傷の大ケガから復活し、3年ぶりに関取復帰を果たした十両・炎鵬(31=伊勢ケ浜部屋)が、明生(30=立浪部屋)を下手投げで破り、8勝5敗で勝ち越しを決めた。十両での勝ち越しは23年春場所以来、3年ぶり。
相手の圧力に中に入ることができず、いなしに前のめり。何とか体勢を立て直したが、明生に左差しを許し土俵際まで後退した。絶体絶命のピンチ。それでも炎鵬は体を開きながら脚を掛けて逆転の下手投げ。明生の体が大きく飛んで土俵際に転落した。
3年ぶりの十両の土俵で勝ち越し。館内の万雷の拍手を浴びて引き揚げると「もうがむしゃらでした。ダメかなと思っていたが、人に支えられている感じであの状態からすごい力が出ました。気がついたら投げていた」とかみしめるように振り返った。7勝2敗から3連敗と足踏み。それでも「リハビリの時に比べたら、まだ相撲が取れる喜びの方が強かった。ここ数字は勝ちばかりにこだわって硬くなっていた。今日は楽しんでいこう」と平常心で臨んでいた。
寝たきり状態から不死鳥のごとく蘇り、目標とする勝ち越しを決めた。もちろん、ここがゴールではない。「まだ相撲を続けられる。一日でも長く、応援してくださる人のために相撲を取りたい」と語った。
