オープンAIが最新モデルを日本の政府・企業に提供へ…取締役が記者会見、「クロード・ミュトス」匹敵の性能
対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」を手がける米オープンAIは21日、サイバー防御に特化した最新のAIモデル「GPT5・5サイバー」を日本の政府・企業に提供する方針を明らかにした。
今週、日本政府と協議したことも明らかにし、早期の提供開始に向けて対話を進めるとしている。
オープンAIの取締役で米サイバー軍司令官などを務めたポール・ナカソネ氏らが21日、来日し、都内で記者会見を開いた。今週、15の重要インフラ分野におけるサイバー対策について日本政府関係者と協議したといい、ナカソネ氏は「日本側から強い関心が示された。日本にGPT5・5サイバーへのアクセス権を提供していきたい」と話した。
GPT5・5サイバーは、オープンAIが今月から一部の政府機関や企業に限定して提供を開始したモデルで、4月に発表したGPT5・5をベースに開発された。重要インフラのシステムの弱点を素早く見つけ、対策を支援できるという。オープンAI幹部は21日、「日本が最初に提供する政府の一つになることを期待している」と話した。
英政府機関のAIセキュリティー研究所によれば、GPT5・5はシステムの弱点を特定する能力が極めて高いとされる米アンソロピックの「クロード・ミュトス」に匹敵する性能を持つという。
日本政府はサイバーセキュリティー強化に向け、高性能なAIを積極的にサイバー防御に活用する方針だ。GPT5・5サイバーが日本に提供されればサイバー防御の有効な手段となりうる一方、悪用された場合には大きな被害が出る恐れもある。
