三谷かぶき「歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン) 幕を閉めるな」の松本幸四郎(右)、中村鴈治郎(C)松竹

写真拡大

 昨年11月、三谷幸喜氏の作・演出により東京・歌舞伎座で上演された三谷かぶき「歌舞伎絶対続魂(ショウ・マスト・ゴー・オン) 幕を閉めるな」が、来年1月15日からシネマ歌舞伎として全国の映画館で上映されることが21日、発表された。

 三谷氏自身が書き下ろし、劇団「東京サンシャインボーイズ」で1991年に初演、大好評を博し再演を重ねてきた傑作舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」をもとに、新たに書き下ろした新作歌舞伎。「一度幕を開けたら、何が起きても舞台は続ける」という舞台人の心意気を描いた。伊勢の芝居小屋「蓬莱座」で次々に起こるトラブルに、狂言作者・花桐冬五郎(松本幸四郎)、座元・藤川半蔵(片岡愛之助)、看板役者・山本小平次(中村獅童)らが奮闘する姿を描き、歌舞伎座史上最大級の笑いを巻き起こしたドタバタ喜劇だ。

 三谷氏は「歌舞伎座始まって以来の爆笑喜劇が作ってみたかった。劇場中が観客の笑い声で軋(きし)むような」と作品に込めた思いを説明。稽古を経て「一流の歌舞伎役者の皆さんは一流の喜劇俳優でもある。彼らの力を借りれば、きっとそれが実現できるはず」と確信したという。

 「僕の思惑通り、歌舞伎座は見事に笑い声であふれ返ったのです。こんな歌舞伎、後にも先にもないと言い切ってしまいましょう。ぜひともこの偉業(自分で言っちゃった)を、皆さんもシネマ歌舞伎で体感して下さい。願わくば、歌舞伎座が観客の笑いで軋む音を、マイクが拾ってくれていますように!」と呼びかけた。