韓国船、ホルムズ海峡を初めて脱出…ナム号被弾が後押しになったか
ホルムズ海峡で足止めされていた韓国籍船26隻のうち1隻が、初めて海峡を抜け出した。政府はイラン側と交渉を重ねてきた結果だとしているが、今月4日に発生したHMM NAMU(ナム)号被弾事件について、イランの関与が有力視されるようになり、関連交渉が進展したとの見方もある。
趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官は20日午後、国会外交統一委員会で、「現在、韓国のタンカーがホルムズ海峡を通過している」とし、「イラン当局との協議を終え、昨日(19日)から航行を開始した」と明らかにした。また、「(韓国の1日分の原油消費量に相当する)200万バレルを積載している」と付け加えた。
外交部によると、この日、韓国のタンカー1隻がイラン側が提示した航路を通り、ホルムズ海峡を無事に脱出した。イラン政府は18日夜、在イラン韓国大使館を通じて、通航が可能だと伝えてきた。
この船舶は、ナム号と同じ船会社であるHMM所有の16万トン級タンカー「ユニバーサルウィナー号」だ。目的地は蔚山(ウルサン)港で、到着予定日は来月8日となっている。
政府は、通航許可を受けるにあたり、イラン側に通行料などの費用は一切支払っていないと説明した。交渉の過程では、ナム号被弾事件も影響を及ぼした可能性がある。イランの関与に重きを置きながらも、特定国家への言及には慎重だった政府は、14日に「イラン以外の別の主体による攻撃の可能性は、常識的に見て高くない」(外交部高官)として、より強硬な立場へ転じた。
一方、趙長官は外交統一委員会で、「(ナム号を攻撃した武器が)ドローンである可能性がやや低くなったのは事実だ」と明らかにした。ナム号を攻撃した「正体不明の飛行体」の残骸は15日に韓国に到着し、現在、国防科学研究所(ADD)が調査を進めている。
