「ビタミンB6」は大腸がんのリスクを下げる?”5つの効果”を管理栄養士が解説!

ビタミンB6の効果はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医がビタミンB6の基本知識と効果について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「ビタミンB6の多い食べ物」は何かご存じですか?不足すると現れる症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修管理栄養士:
會田 千恵美(管理栄養士)

認定こども園で管理栄養士として給食管理・調理・食育を行っています。離乳食アドバイザー(一般社団法人母子栄養協会)・食育インストラクター1級(NPO日本食育インストラクター協会)・和食文化継承リーダー認定を取得し、子供たちが食に興味をもち、おいしいと笑顔で言ってもらえるように励んでいます。

「ビタミンB6」とは?

ビタミンB6 活性をもつ化合物の総称をビタミンB6 といいます。遊離型ビタミンB6 にはピリドキシン (PN)、ピリドキサール(PL)、ピリドキサミン(PM)があり、これらのリン酸化型とし てピリドキシン 5-リン酸(PNP)、ピリドキサール 5-リン酸(PLP)、ピリドキサミン 5-リン酸(PMP) があります。PLP 及び PMP が補酵素として機能しています。日本食品標準成分表(八訂)ではビタミンB6の含有量はピリドキシン(PN) 相当量として示されています。

ビタミンB6の一日の摂取量

ビタミンB6の摂取量は、年齢や性別によって異なります。
一日の推奨量が
成人男性(18歳以上):1.4~1.5㎎/日
成人女性(18歳以上):1.2㎎/日
一日の耐容上限量が
成人男性(18歳以上):50~60㎎/日
成人女性(18歳以上):40~45㎎/日
になります。

【妊娠中の女性】ビタミンB6の一日の摂取量

・ビタミンB6は胎盤や胎児に必要な体たんぱく質の蓄積を考慮し、付加量を設定しています。
18歳女性の推奨量に付加量を加えた摂取量は
妊娠中:1.4㎎/日
授乳中:1.5㎎/日

ビタミンB6の効果

たんぱく質からのエネルギーの産生

ビタミンB6 は、PLP 及び PMP の形態で、アミノ基転移反応、脱炭酸反応、ラセミ化反応などを触媒する酵素の補酵素として機能し、特にアミノ酸代謝において重要な役割を果たします。
栄養機能食品の栄養成分の機能の表示に
『ビタミンB6は、たんぱく質からのエネルギーの産生と皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。』とあります。

皮膚や粘膜の健康維持

ビタミンB6は、アミノ酸の合成から分解まで関わるため、健康な皮膚や粘膜、髪、歯のほか、体を動かす収縮たんぱく質や、栄養や酸素を運ぶたんぱく質、免疫機能をつかさどる体を守る防御たんぱく質など多くの部分に関わり、健康を維持します。

がんの発症予防

ビタミンB6 が大腸がんの予防因子であることが報告されています。我が国においては、通常の食事によるビタミンB6 摂取量と大腸がんの関係調査から、男性においてビタミンB6 摂取量が最も少ないグループ(摂取量の中央値は 1.09 mg/日)に比べ、それよりも多いグループで 30~40%リスクが低かったと報告されています。

ホモシスチン尿症の症状改善

ホモシスチン尿症では、メチオニンの代謝過程でホモシステインを代謝する酵素、シスタチオニンβ合成酵素が欠損する。乳児には、低メチオニン高シスチンミルクが用いられます。シスタチオニンβ合成酵素の補酵素であるピリドキシン(ビタミンB6)を投与することで、症状が改善する場合もあります。

つわりを緩和する効果

妊娠すると、アミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝がうまくいかず、キサンツレン酸という物質が通常よりも増加してつわりの原因になるといわれています。代謝がうまくいかない原因の一つにビタミンB6の不足があるため、ビタミンB6をとることで、つわりの症状を緩和する効果があります。

「ビタミンB6の食べ物」についてよくある質問

ここまでビタミンB6の食べ物などを紹介しました。ここでは「ビタミンB6の食べ物」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

ビタミンB6が多く含まれる果物を教えてください。

會田 千恵美

バナナやアボカドに多く含まれます。ドライマンゴー、プルーン、レーズンといった、乾物の果物にも多く含まれます。

まとめ

ビタミンB6は、たんぱく質を摂取した際に、必要な栄養素です。体の成長を促したり、皮膚や髪の健康を維持します。意識して摂取するようにしてください。食事はバランスよくとることが大事です。これが良いと言われたものだけを食べるのではなく、いろいろなものをまんべんなく食べるようにしてください。

「ビタミンB6」と関連する病気

「ビタミンB6」と関連する病気は16個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

動脈硬化脳卒中

心血管疾患

大腸がん貧血

婦人科の病気

月経前症候群(PMS)

つわり

皮膚科の病気

皮膚炎(脂漏性皮膚炎)

ニキビ光線過敏症

耳鼻咽喉科・歯科・口腔外科の病気

口内炎舌炎

精神科・脳神経内科・心療内科の病気

神経障害

うつ病認知症

内科・消化器内科の病気

銀杏中毒

「ビタミンB6」と関連する症状

「ビタミンB6」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

ナイアシン欠乏症や葉酸欠乏症などのビタミンB6以外の水溶性ビタミン不足は、似た症状が現れることが多いです

鉄欠乏性貧血に似た症状

肌荒れ

口内炎

うつ病や統合失調症

参考文献

日本人の食事摂取基準2025年版 ビタミン(水溶性ビタミン)(厚生労働省)

食品成分データベース(文部科学省)

ビタミンB6 (厚生労働省)