母が「無料廃品回収のチラシ」を見て業者に連絡!→当日、家中を見られ「父のオーディオセット」まで“持っていかれた”とのこと…無料回収は本当にお得?「悪徳業者」の見分け方とは

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「不用品を無料で回収します」というチラシを見て、廃品回収をお願いしたいと思ったことがある人は多いのではないでしょうか。粗大ごみの手続きや搬出が面倒な場合、無料回収は便利に思えます。   しかし、当日になって高額請求されたり、依頼していない物まで持ち出されたりするトラブルもあるようです。本記事では、無料廃品回収の注意点と悪徳業者の見分け方を解説します。

「無料」のはずが高額請求に? よくある廃品回収トラブル

無料廃品回収で多いのが、「回収費は無料だが、運搬費や作業費がかかる」といった名目で、後から料金を請求されるケースです。チラシや電話では無料と聞いていても、実際には「階段作業料」「人件費」「リサイクル料」「トラック積み込み料」などを理由に、数万円単位の請求を受けることがあります。
特に注意したいのは、不用品をトラックに積み込んだ後で料金を提示されるケースです。積み込み後に「支払えないなら荷物を下ろす」と言われると、依頼者側は断りにくくなります。
また、「頼んでいない物まで持っていかれた」という深刻なトラブルもあります。貴金属、骨とう品、家電など、換金できそうな物を物色されるケースもあるようです。無料という言葉だけで依頼すると、結果的に損失が発生する恐れもあります。

悪徳業者を見分けるポイント

廃品回収を依頼する際に、悪徳業者なのかを見分けるポイントを紹介します。
 

許可された業者か

家庭ごみを回収できる業者かどうかを、確認することが重要です。家庭から出る不用品を廃棄物として回収するには、原則として市区町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可、または市区町村からの委託が必要です。環境省も、産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可では、家庭の廃棄物を回収できないと注意喚起しています。
「古物商許可があります」「リサイクルするので問題ありません」と説明する業者もいますが、それだけで家庭ごみの回収が適法になるとは限りません。無料といいながら、実際には運搬費や手数料を受け取る場合、ごみの収集運搬に該当する可能性があります。
 

見積もりを出してもらえるか

事前に書面やメールで見積もりを出さない業者は、要注意です。「見てみないと分からない」「積んでから計算する」と言う業者は、後から高額請求につながるおそれがあります。最低でも、基本料金、出張費、作業費、処分費、追加料金の有無を確認しましょう。
 

対応についても要確認

対応面では、会社名や所在地、固定電話番号、許可番号を明確にしない業者も避けたほうが安心です。チラシに携帯電話番号しか書かれていない、住所が不明、名刺を出さない、契約書や領収書を渡さないといった場合は、依頼を見送る判断も必要です。

信頼できる処分方法は? 家族ができる対策

不用品を安全に処分する前に、自治体の粗大ごみ回収や家電リサイクルのルールを確認しましょう。テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機といった家電4品目は、家電リサイクル法に基づく処分が必要なため、購入店や自治体の案内に従って処分するのが基本です。
民間業者に依頼する場合は、市区町村の許可業者かどうかを確認し、事前見積もりを書面で残すことが大切です。回収対象をあらかじめ決め、貴重品や持ち出されたくない物は別室に移しておきましょう。
高齢の親が対応する場合は、家族が同席するだけでもトラブル防止につながります。チラシを見てすぐに電話するのではなく、自治体のホームページで処分方法を確認したり、複数の業者を比較したりすることも有効です。
もし高額請求や強引な勧誘にあった場合は、その場で支払わず、消費生活センターや消費者ホットライン「188」に相談しましょう。広告と実際の請求額が大きく異なる場合など、クーリング・オフできる可能性もあります。

廃品回収は「お得さ」より「安全性」で判断しよう

無料廃品回収は便利に見えますが、追加請求や無断持ち出し、不適正処理などのリスクがあります。
不用品処分では、「無料」かどうかより、許可や料金、対応の明確さを確認することが重要です。特に高齢の家族が依頼する場合は、事前確認や家族の同席でトラブルを防ぎましょう。
 

出典

消費者庁 ウェブサイト上で「お得な定額パック 定額パック料金は、全てが込み込みの料金」などの広告・表示をして不用品・粗大ごみ回収サービスを提供する事業者に関する注意喚起
執筆者 : 小川ひろ
2級ファイナンシャル・プランニング技能士