2010年ダービー、12年天皇賞・秋を制したエイシンフラッシュ(19歳)が10日、東京競馬場でお披露目された。

 ダービー馬が府中に“凱旋”だ。ウマ娘特別ラッピングの馬運車から出るなり、「ヒヒーン」と大きく嘶いて、思い出の東京競馬場へあいさつ。馬房から出ると、まず先に水を飲んでからゼッケンにキスをした。そこから放牧地のお客さん側をゆっくりと回って、時折立ち止まって衰え知らずの馬体を披露。干し草を頰張ったりするなどファンへ元気な姿を見せた。歩く時は必ず“左回り”。東京を得意とした現役時代をほうふつとさせる歩みだった。展示されたローズガーデンは近づけないほどの人だかり。引退して約13年が経過してもなお、高い人気は健在だ。

 現在、エイシンフラッシュなど約50頭の引退競走馬を管理する北海道日高町のYogiboヴェルサイユリゾートファームの岩崎崇文代表取締役は「こんなに人がいてもエイシンフラッシュはいつも通り(笑)。頭が良く、おとなしくて扱いやすい馬です。思っていたよりたくさんの人が来てくれた」と目尻を下げた。

 今回はイベント限定のエイシンフラッシュタオルを120枚作製したが、販売開始1時間も持たずに完売。イベントのきっかけを問うと「引退競走馬のことをJRAさんにご相談して、広くいろんな人に知っていただきたいと打診しました」といい、構想から半年かけて実現したことを明かした。エイシンフラッシュ効果で引退競走馬支援グッズの売れ行きも好調。ダービー馬が一役買って出た。