どういうわけか首位に! 「イケヤマジック」と評され始めたヤクルト躍進の秘密とは
シーズン100敗も覚悟
開幕から9試合を終えて2度しか負けていないヤクルトの開幕ダッシュは春の椿事と言えるだろう。順位をうんぬんするのは気が早すぎるとはいえ、堂々の首位に立っているのだ。
これを受け、1軍監督デビュー年の池山隆寛監督(60)の手腕を「イケヤマジック」と評する声もあるようだが、今後も好調を維持できるだろうか。
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「最下位で終えた昨季から主砲・村上宗隆のメジャー流出に加え、山田哲人、内山壮真、塩見泰隆、新人の松下歩叶など開幕前に故障離脱者が続出しました。一方、オフの主たる補強は、キハダ、ウォルターズ、リランソといった“助っ投”に限られました。戦力的な見劣りは否定できず、評論家による事前順位予想ではヤクルトOBを除いて昨年同様、最下位にランク付けする人がほとんどでした」

と、スポーツ紙デスク。
「開幕前から“シーズン100敗も覚悟しなければ”“今年はもう現地観戦はやめておく”などといったファンの声が聞こえてきていました」(同)
イケヤマジックの真骨頂
ファンならずとも「100敗」は意識されていた数字だった。
7日の試合を終えて7勝2敗でセリーグ首位を走るが、勝敗が逆の「2勝7敗」でもなんら不思議ではなく「池山監督の休養説」さえ取りざたされていたかもしれないと話す人もいるという。
「高津臣吾監督の後継として池山監督が2軍から昇格するにあたってはファンの間で失望の方が多かったと思います。新たにGMに就任した球団レジェンドの青木宣親氏が近い将来に監督に就くまでのあくまでも“つなぎ”という見方も根強くあります」(同)
イケヤマジックの真骨頂はどこにあるのか。
「今のところよくわからないんです(笑)。捕手を3番に投手を8番に置いたり、犠牲バントをしなかったり、重要な場面では監督自らマウンドに駆けつけるなどの点が“池山色”とされていますが、それでうまく行くほどプロ野球は甘くないのではないかと……」(同)
村上とか山田みたいな選手が
「ある有力OBが言っていたんですが……」とデスクが続ける。
「“村上とか山田みたいな選手がいない方が良かったりすることもあるんだよね”と。真意をはっきりと聞くには至りませんでしたが、絶対的な主砲や超主力がいるとそれで勝つことはもちろんあるけど、その存在に他のスタメンどころか首脳陣は頼ってしまうし若手は“自分なんかが……”と委縮して実力を示せなかったりすることもあってチームの将来につながらないこともあるというような意味合いのようでした。現在レギュラーと呼べるのはオスナとサンタナ、長岡秀樹くらいで、そのサンタナも7日の阪神戦で致命的な落球エラーをしたほど。空いているポジションが目の前にあるとなれば出番に飢える選手ほど精進するのではないでしょうか。ヤクルトの躍進の根本にはそういった部分があるように感じて見ています」(同)
ヤンスワとオジスワ
そういった実績のある現役選手に対し、首脳陣は何も物を言えないところもあるのだろう。
もっとも7日の阪神戦では先制したものの、先発・才木浩人投手にセリーグ記録となる16三振を献上し、主砲サトテルに今季初ホームランをバックスクリーン脇に叩き込まれて完敗。4失策と投手陣の足を引っ張り、先発のライアン小川泰弘投手は4回2/3を5失点だったが自責は0だった。
「才木の調子はすこぶる良く、そのストレートに手を焼くのは仕方ないとしてもやられっ放しだったのは、出場した野手の1軍経験の少なさをやはり物語っていましたね」(同)
それでも、若い選手たち=ヤンスワ(ヤング・スワローズ)の躍動に首脳陣らオジスワ(オジサン・スワローズ)が小躍りして喜ぶ姿は「今年のヤクルトの雰囲気の良さ」を感じさせるものだ。
「ヤンスワとオジスワの間の中堅層のうるさ型がいないのもポイントかもしれないですね」(同)
椿事のまま終わるのか、ヤンスワが頑張って息切れしたころに実力者が戦線復帰して勢いを継続させられるか、“マジシャン”池山監督の手腕への注目度が高まっている。
デイリー新潮編集部
