モウリーニョ断言「来季の補強はDF2人」
チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、早くも来シーズンに向けた戦力補強について言及。現時点では、守備陣の強化を最優先に考えていることを明らかにした。
今シーズンのチェルシーは、主力選手にケガ人が続出。特に、キャプテンのジョン・テリーら守備陣の戦線離脱はチームに打撃を与え、本来MFのマイケル・エッシェンをセンターバックで起用せざるを得ない最終ラインは昨シーズンまでの安定感を失っている。
そこでモウリーニョは、現在ポーツマスへレンタル移籍中のDFグレン・ジョンソンを呼び戻し、さらにセンターバックを新たに一人獲得する構想を語った。
「グレン・ジョンソンは来シーズンから復帰させる。プレミアで1年間経験を積んだことで、プレーヤーとして成熟したはずだ。これで右サイドバックの問題は解決する。普通に考えれば、今のメンバーにあと2人ほど補強すれば、チェルシーはバランスの取れたチーム構成になる。現在、我々が悩まされているケガ人の問題にも対処できるだろう。そもそも、今シーズンのような状況が来年も起こるとは考え難い。問題があるとすれば、センターバックの選手層だ。現時点では、明らかに人材不足だ。少なくとも、センターバックが1人必要になる」
戦力補強を巡って、オーナーのロマン・アブラモビッチと対立関係にあると伝えられているモウリーニョ。シーズン終了を前にして早くも補強候補を口にした闘将は、過去2シーズンに比べて苦戦が続く現状への苛立ちと、フロントの補強戦略に対する不信感を表現しようとしているのかもしれない。