司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)

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 米司法省が新たに公開した、いわゆる「エプスタイン・ファイル」の追加資料が、国際的な波紋を広げている。

【衝撃写真】米司法省が新たに公開、女性の上に四つん這いになるアンドリュー元王子。他、床に横たわる女性の身体を触るアンドリュー元王子なども…

 今回公表されたのは、これまで一般には公開されてこなかった文書や画像を含む大量の捜査資料であり、長年「証言」と「状況証拠」によって語られてきた事件の輪郭を、より具体的に浮かび上がらせる内容となっている。

 なかでも大きな注目を集めているのが、イギリスのアンドリュー元王子(65)とみられる人物が写った写真の存在である。

 公開された写真には、アンドリュー元王子とみられる人物が、女性と近い距離感で接する様子が写っている。

 白いシャツの女性の腹部あたりを触るカットや、撮影者の存在を意識してか、カメラ目線で女性に覆いかぶさるような姿勢で笑みを浮かべているようなカットもある。

 女性の顔は隠されており、写真が撮影された正確な日時や場所も、現時点では明らかになっていない。写真単体から違法行為を直接立証できるものではないが、単なる"同席写真"とは言い難い「近すぎる距離感」と構図が、強い印象を残す。

 アンドリュー元王子は、エリザベス女王の次男として生まれ、かつては英王室内で軍や外交分野の要職を担ってきた人物である。その一方で、エプスタイン氏との親密な交友関係が早くから指摘され、事件の象徴的存在の一人となった。

 未成年者への性的虐待を訴えた被害女性、ヴァージニア・ジュフリーさんの証言のなかで、同氏の名前が挙げられたことで、疑惑は国際問題へと発展した。アンドリュー元王子は一貫して関与を否定したものの、2022年には王室公務から退き、その後、名誉称号も剥奪されている。

被害女性の証言と「公開された写真」が持つ意味

 2025年4月に亡くなったヴァージニア・ジュフリーさんは生前、米国および英国の司法当局、さらには複数の主要メディアに対し、エプスタイン氏の周囲で行われていたとする性的搾取の実態について詳細な証言を行ってきた。

 彼女の主張によれば、10代半ばの頃、エプスタイン氏と元交際相手ギレーヌ・マクスウェル受刑者の管理下に置かれ、有力者との面会を強要されたという。その中の一人として名前を挙げたのが、当時英王室の要職にあったアンドリュー元王子だった。

 ジュフリーさんは、2001年、ロンドンでアンドリュー元王子と面会し、性的関係を強要されたと主張してきた。対するアンドリュー元王子側は、これらの主張を一貫して否定し、「そのような行為に及んだ事実はない」と反論してきた。

 しかし今回公開された写真は、ジュフリー氏が長年語ってきたことと、少なからず重なり合う印象を与える。

 犯罪にまつわる直接的な証拠とは言えないものの、これまで証言として語られてきた状況を、視覚的・直接的に想起させる資料が初めて公の場に出た意味は小さくない。

◆高濱賛(在米ジャーナリスト)