米ICEによる女性射殺、捜査官の携帯電話が捉えた対峙の映像浮上

(CNN)米ミネソタ州ミネアポリスで移民税関捜査局(ICE)の捜査官が女性を射殺した問題で、捜査官の携帯電話で決定的瞬間を至近距離から捉えた生々しい動画が浮上した。
CNNが入手したこの動画について、国土安全保障省(DHS)の当局者は、捜査官の携帯電話のカメラで撮影されたものだと確認した。この動画は最初、ミネソタ州の保守系メディア「アルファ・ニュース」が入手した。
バンス副大統領は映像をリポストし、捜査官が危険にさらされていたことを示すものだと指摘した。
バンス氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「つらい映像だが、これを見てほしい。皆さんの多くは、この捜査官は車をぶつけられたわけでも、嫌がらせを受けたわけでもないのに、無実の女性を殺害したと聞かされてきた。実際には、彼の命が危険にさらされていた。正当防衛で発砲したのだ」と言及した。
映像はICEのジョナサン・ロス捜査官が、死亡したレネ・グッドさんの運転する車の前に立つ場面から始まる。グッドさんはSUV(スポーツ用多目的車)を道路に対して直角に停車させ、交通の流れを妨げている。ロス捜査官は無言のまま車の前を横切り、車の運転席の方へ歩いている。
ロス捜査官が車の周囲を歩いて回る中、グッドさんが窓を下げ、捜査官を直接見据える様子も確認できる。
その後、グッドさんからロス捜査官に話しかけている。
「大丈夫、私は怒っていない」とグッドさんは述べているが、ロス捜査官は応答していない。車の窓にロス捜査官の姿が反射し、携帯電話を掲げながら歩き続ける様子が映っている。
映像にはさらに、ロス捜査官が車の後方へ回り込む様子が映る。対峙(たいじ)前に車外に出ていた同乗者のベッカ・グッドさんがロス捜査官に、「念のため言っておくが、私たちは毎朝ナンバープレートを変えたりしない。後で話を聴きに来ても同じプレートのままだ」と話す声も聞こえる。
ベッカさんはロス捜査官の顔の前に携帯電話を掲げながら話しかけている。
「こっちに来る気? 向かって来る気? ランチでも食べに行きなさいよ」。ベッカさんはロス捜査官にそう言い、車に戻ろうとしたが、ドアは施錠されていた。
その後、別の捜査官が運転席のグッドさんに対し、「今すぐ車から降りろ」と告げる声が聞こえる。
グッドさんは車をいったんバックさせ、前方を確認しながらハンドルを右に切り、捜査官が立っている場所から車を遠ざけた。車が前進すると、ロス捜査官は「おい」と叫び、立て続けに3発の銃声が響いた。
カメラの角度が急に上がって空を向くため、この映像からはSUVがロス捜査官に接触したかどうか確認できない。ただ、居合わせた人が撮影した別の動画では、SUVが前進する際にロス捜査官に接触した可能性があり、捜査官が横に動く様子が映っている。
発砲の瞬間そのものは見えないが、3発の銃声が聞こえる。ロス捜査官が手にした携帯電話はさらに大きく揺れ、背後の住宅の方を向いている。
カメラはその後、前進するSUVを捉え、誰かが女性を罵る声も聞こえる。
そしてSUVが駐車中の車に衝突する音が聞こえる。カメラは下を向き、道路が映っている。
