米有名監督夫妻が非業の死。「その日会う予定だった」「大きな穴があく」広がる衝撃と悲しみ
ロサンゼルス・ブレントウッドの自宅で死亡しているのが見つかったライナー夫妻。このたび新たに公開された記録から、「複数の鋭器損傷」で死亡したことが明らかになった。
鋭器損傷とは、ナイフなどの鋭利な物や尖った物体が皮膚に刺さって引き起こされる外傷。こうした状況から、現地の検視当局は夫妻の死因を「殺人」と断定したと報じられている。
12月17日には、両親殺害の容疑で身柄を拘束されていた夫妻の息子ニックが初めて出廷。自殺を防ぐためのベストを着用し、ごく短い時間だけ法廷に姿を現したという。罪状認否は1月7日になる見通し。
CNNなどの現地メディアは、ニック被告は2件の第1級殺人罪で訴追され、有罪となれば、仮釈放なしの終身刑あるいは死刑が言い渡される可能性があると伝えている。
◆寝室で両親の変わり果てた姿を発見
夫妻が死亡しているのを発見したのは娘のロミー。14日午後3時前後、両親の様子を見に行ったところ、遺体を発見した。
通報を受け、当局者が午後3時半頃に現場へ駆けつけたが、夫妻はすでに死亡していたという。現地の警察によると、遺体は自宅の主寝室で発見された。
遺体には刃物によるとみられる傷があり、警察は「殺人事件の可能性が高い」として捜査を開始。遺体が発見された当日夜9時過ぎ、ロサンゼルス郊外でニックの身柄を拘束した。
◆前日のクリスマスパーティーで親子が激しい口論
事件前日の12月13日、夫妻はニックとともに、コメディアンのコナン・オブライエンが主催したクリスマスパーティーに出席していたと報じられている。しかし、ニックは当初、招待客に含まれていなかったことが明らかになった。
米誌『ハリウッドリポーター』などの現地報道によると、夫妻がニックをパーティーに同伴させてほしいと主催者のコナンに頼んだという。ここ数週間、ニックの過激な言動がエスカレートしており、彼の精神状態が悪化していることに大きな懸念を抱いていた夫妻。そんな状況で、息子を自宅に残して出かけることをためらっていたそうだ。
ピープル誌やニューヨーク・ポストなど各メディアの報道や目撃証言によると、パーティー会場ではニックの不審な行動が多々見られ、ゲストたちを困惑させていたとのこと。その場にいた人たちに「君は有名人か?」と執拗に聞いたり、支離滅裂な行動でトラブルを起こしたりしていたという。
さらに、ニックは両親に激昂し、激しい口論に発展。ライナー監督と大きな声で言い争う姿が目撃されていた。その後、夫妻は動揺した様子でパーティーを途中で切り上げ帰宅。ニックはゲストの会話に割り込んで注意を受けた直後、怒った様子で会場から出ていったという。
◆10代の頃から薬物依存の問題を抱えていた次男
ライナー監督は名優カール・ライナーの息子として生まれ、1970年代にドラマ『Allin the Family』で人気を得た。監督としては『スタンド・バイ・ミー』を皮切りに、『プリンセス・ブライド・ストーリー』『恋人たちの予感』『ミザリー』『ア・フュー・グッドメン』などを手掛け、アメリカ映画史に残る作品を数多く生み出した。最近も『スパイナル・タップII』が公開されたばかりだった。

