【アキバ物欲】パソコンの高速化からテレビ化まで!Vista対応周辺機器特集
■Vista対応ロゴをチェック
ひとくちにパソコンの周辺機器といっても、星の数ほどの製品があるので、ここでは代表的な機器に絞りまとめてみた。●グラフィックスカード
グラフィックスカードは、Vistaの新しいインターフェース「Windows Aero」や、3Dゲームで遊ぶのに欠かせない周辺機器である。Vistaに対応した製品が出荷され始めたばかりであるが、「Windows Aero」の動作条件を満たしている製品であれば、よほど特殊なカードでない限り、Vistaで問題なく動作する。
Windows Vista プレミアムロゴ | LEADTEK「WinFast PX7600」 |
●テレビキャプチャカード
Vista UltimateとVista Home Premiでサポートする「Windows Media Center」は、Windows XP Media Center Edition 2005に対応のテレビキャプチャであれば、接続された機器を自動認識して動作する製品も多々見受けられるが、Windows Media Center Edition 2005対応でもVista非対応の製品が存在する。Vistaでの使用を考えているのであれば、多少値段が高くとも、最初からVista対応製品を購入したほうが良い。
Windows Vista プレミアムロゴ | Vista対応のテレビキャプチャカード |
ワンセグのテレビキャプチャに関しては、取材の時点で、グリーンハウス「W-one」とアイ・オー・データ機器「セグ・クリップ」、バッファロー「ちょいテレ」がVistaへの対応をうたっていた。そのほかのメーカーの製品は、今後の対応に期待しよう。
左がグリーンハウス「W-one」、右が「セグ・クリップ」 | バッファロー「ちょいテレ」 |
●ハードディスクドライブ
ハードディスクを増設すれば、大量のデータでも手軽にバックアップできる。内蔵型ハードディスクドライブは、マザーボードに直結するので、Vistaは自動的に認識する。外付け型ハードディスクに関しては、VistaはUSBマスストレージクラスをサポートしているため、USB接続タイプの製品であれば、パソコンに繋ぐだけですぐに使用できる。
USB接続のハードディスクドライブ |
●記録型DVDドライブ
内蔵型・外付け型のいずれも、OSに標準のデバイスドライバ、もしくはメーカーが用意したデバイスドライバで動作するので、ハードウェアのトラブルはまず起こらない。注意すべき点は、ソフトウェアの対応状況である。
内蔵型のDVDドライブ | 外付け型のDVDドライブ |
Vista Home Basic以外のVistaは、DVD±Rメディアへの書き込みを標準でサポートしているが、DVDドライブに付属のソフトウェアには、現状、Vista未対応のアプリケーションが付属されている。
バルク扱いのDVDドライブは、化粧箱に入ったパッケージ版よりも安価に販売されているが、付属ソフトウェアのアップグレードによるVistaへの対応が保証されていない場合が多いので、購入時には注意が必要だ。パッケージ版に関しては、メーカーごとに対応状況は異なるが、おおむね2月よりVista対応のアップデートを提供するメーカーが多い。
●USBメモリー
USBフラッシュメモリーは、前ページのアイ・オー・データ機器 広報グループ 柴田進 氏からの情報どおり、下記の3つをチェックすれば良いであろう。レディーブーストやビットロッカーが使用できなくても、USBマスストレージクラス対応のUSBフラッシュメモリーであれば、記憶メディアとして利用できる。
1.普通の記録メディアとしてVistaで使用できるか
2.レディーブーストやビットロッカーが使用できるか
3.Windows Vistaベーシックロゴを通っているか
Windows Vista ベーシックロゴ | Vista対応のUSBフラッシュメモリー「JetFlash」 |
●メモリーカードリーダー
メモリーカードリーダーは、USBマスストレージクラスに対応した製品であれば、基本的にVistaで動作する。
Vista対応 | 30種類のメモリーカードに対応したメモリーカードリーダー |
●キーボード、マウス、バーコードリーダー
PS/2やUSB接続のキーボードまたはマウスであれば、プログラマブルキーなどの機能が付いた製品でない限り、普通に使用できる。バーコードリーダーは、キーボードと同様に扱われるため、OSに標準のドライバが使用できる製品であれば、Vistaでの動作が可能だ。
Vista Home Basicを除いたエディションでは、メモ書き機能や手書き文字認識機能、ジェスチャー機能などのペン入力操作機能を搭載している。ワコムのペンタブレットでは、Vista対応ドライバを導入することで、これらのペン入力操作機能を使用できる。メーカーごとに対応が異なるため、事前確認が必要である。
キーボード | ペンタブレット |
●ゲームパッド
ゲームパッドは、Windows XPに標準のデバイスドライバーで動作するものであれば、Vistaでも問題なく使用できる。ただし、キー割り当てなどをカスタマイズできる製品は、専用のソフトウェアを使用するため、ソフトが動かない可能性能がある。そういうゲームパッドでは、Vista対応のソフトウェアを待つことになる。
ゲームパッド |
●ヘッドセット、ウェブカメラ
チャットやテレビ電話を楽しむためには、ヘッドセット、ウェブカメラが必要となる。ヘッドホンは、マイクやステレオヘッドフォンを使用する製品であれば、そのままの状態で使用できる。ウェブカメラは、専用のデバイスドライバを使用する必要がある。取材したショップには、Vista対応を正式にうたった製品が見られなかったが、バッファロー、ロジクールなどのウェブカメラには、Vista対応の製品が存在する。
ヘッドセット | ウェブカメラ |
■Vista対応周辺機器でパワーアップ - 情報を最大活用
Vistaが発売されて間もないこともあり、「Vista対応の周辺機器が少ないのではないか」との不安もあったが、いざ取材してみると、Vistaへの対応状況は予想外に良く、Vista対応のテレビキャプチャカードもすでに販売されていた。パソコンの周辺機器を販売しているメーカーの中には、Vistaへの対応状況をホームページに掲載しているメーカーが多いので、Vista対応か否かを事前に調べておく良いだろう。Vistaは、マイクロソフトが満を持してパソコン市場へ投入するOSであり、パソコンユーザーはもちろんのこと、パソコンメーカーの注目度も高く、パソコン業界活性化の一躍を担うOSといえる。そんなVistaの機能を最大限にまで引き出すためには、周辺機器に頼るところが大きい。Vista搭載パソコンのパフォーマンスを向上させたい人や、テレビパソコン化したい人は、Vista対応周辺機器でパソコンをパワーアップさせよう。
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編集部:関口 哲司
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