フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00〜 ※関東ローカル)では、横浜にある昭和レトロな商店街の1年の移り変わりを見つめた「浜マーケットに日は暮れて〜人情商店街とクリームソーダ〜」を、28日に放送する。

「浜マーケット」

最寄り駅から徒歩15分にある140mのアーケード商店街「浜マーケット」。80年前に戦後の闇市から始まり、最盛期には60軒の店が軒を連ねたが、今は20軒にまで減り、営業を続けている。

肉、魚、花、和菓子に総菜と、店先に並ぶのはどこか懐かしくほっとする品々。店員も客も高齢者が多く、まるで「時が止まったような風景」がここには残っている。

鶏肉店を一人で営むトミ子さん(82)は、斜め向かいの洋食店がお気に入り。和菓子店の山崎さん(77)は、1日の終わりに焼き芋店のクリームソーダを飲むのが密かな楽しみだ。5年前に生花店を引き継いだ美保さん(57)は、開店間もなく夫を病気で亡くしたが、一度は引退した前店主の山川さん(81)が店を手伝い、父親のように見守っている。浜マーケットにはご近所さんの助け合いといった昭和の人情が今も息づいている。

だが、時代の波にはあらがえない。近隣に大型スーパーが進出し、交通の便の悪さも重なって客足は年々減少。そんな中、唯一の精肉店が閉店することになった。さらに、他の店も次々とシャッターを下ろし始める。残された店主たちはどうするのか。

移りゆく時代の中で失ってはならないものとは何なのか。井上真央のナレーションで見つめていく。



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