最新プレミアムスマホ「Samsung Galaxy S25 Ultra」のオープン市場向けメーカー版をレビュー!

既報通り、サムスン電子ジャパンが最新のAI機能に対応した最高峰な性能を備えるプレミアムスマートフォン(スマホ)「Galaxy S25 Ultra」を2025年1月23日(木)に発表しました。日本ではオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)「Galaxy S25 Ultra(型番:SM-S938Q)」のほか、すでに紹介しているようにNTTドコモ向け「Galaxy S25 Ultra SC-52F」、KDDIおよび沖縄セルラー電話の携帯電話サービス「au」向け「Galaxy S25 Ultra(型番:SCG32)」、ソフトバンクの携帯電話サービス「SoftBank」向け「Galaxy S25 Ultra(型番:SM-S938Z)」がそれぞれ2月14日(金)に発売されています。

当初はメーカー版の販路が公式Webストア「Samsungオンラインショプ」や旗艦店「Galaxy Harajuku」や体験スペース「Galaxy Studio Osaka」、期間限定の体験スペース「Galaxy Experience Space」のみでしたが、3月14日(金)から販路が拡大され、大手Webストア「Amazon.co.jp」(出荷・販売元がAmazon.co.jpである製品が正規品)に加え、ヨドバシカメラやビックカメラのECサイトでも販売されています。今回、そんなGalaxy S25 Ultraのメーカー版をサムスン電子ジャパンよりお借りして実際に最新のAI機能などを試してみましたのでその模様を紹介したいと思います。


Galaxy S25 Ultraの正面。画面は6.9インチサイズに

Galaxy S25 UltraはSamsung Electronicsが展開する「Galaxy」ブランドにおけるフラッグシップモデル「Galaxy S」シリーズの最上位となるプレミアムな最新機種で、日本でも昨年に発売された前機種「Galaxy S24 Ultra」に続いてメーカーであるサムスン電子ジャパンおよびNTTドコモ、auから投入されるほか、新たにSoftBankからも販売されました。大まかなデザインや製品コンセプトはGalaxy S24 Ultraを継承しつつもブラッシュアップされているほか、チップセット(SoC)には最新のQualcomm製「Snapdragon 8 Elite Mobile Platform for Galaxy(型番:SM8750-AC)」を搭載するなどの着実なスペックアップが施されています。

メーカー版の価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格およびSamsungオンラインショップでは内蔵ストレージの違いによって256GBストレージが199,800円、512GBストレージが217,800円、1TBストレージが253,800円となっており、本体色はチタニウムシルバーブルーおよびチタニウムブラック、チタニウムグレー、チタニウムホワイトシルバーの4色に加え、Samsungオンラインショップ限定カラーとしてチタニウムジェットブラックおよびチタニウムジェードグリーン、チタニウムピンクゴールドの3色がラインナップされています。なお、NTTドコモ版やau版、SoftBank版では取り扱うモデルの内蔵ストレージや価格、本体色が異なりますので、ご注意ください。

・Samsung Galaxy S25 Ultra(ギャラクシーS25ウルトラ) | Galaxy AI | Samsung Japan 公式
Galaxy S25 Ultra 256GB SC-52F | オンラインショップ | NTTドコモ
Samsung Galaxy S25 Ultra | スマートフォン(Android スマホ)| au
Samsung Galaxy S25 Ultra | スマートフォン・携帯電話 | ソフトバンク


Galaxy S25 Ultraの右側面



Galaxy S25 Ultraの左側面



Galaxy S25 Ultraの上部



Galaxy S25 Ultraの下部

主な仕様はGalaxyシリーズの最高のスペックとなっており、画面は上部中央にパンチホールが配置されたアスペクト比9:19.5の縦長な約6.9インチQHD+(1440×3120ドット)有機EL「Dynamic AMOLED 2X」ディスプレイ(約1600万色表示)を搭載し、内蔵メモリー(RAM)は12GB、バッテリー容量は5000mAh、防水はIPX5・IPX8、防塵はIP6X、生体認証は画面内指紋センサー(静電式)と顔認証などとなっており、日本向けモデルは非接触IC機能「NFC Type A/B」に加えておサイフケータイ(FeliCa)にも対応しています。

カメラは以下の構成で、引き続いて最大100倍ズームに対応しており、1倍から100倍まですべての倍率でAIが補正を行うため、あらゆる距離でズーム撮影時のディテールを強化し、新たに超広角カメラが約5000万画素CMOSに高画素化され、マクロ撮影でも細部まで正確に捉えることができるようになり、写真や動画の完成度をさらに極める強力な次世代のAI機能「ProVisual Engine」が搭載されているため、パフォーマンスが向上したことによってこれまでにない撮影や鑑賞、編集体験が可能になっています。

<フロントカメラ>
・約1200万画素CMOS(1/3.2型、1画素1.12μm、PDAF)+広角レンズ(F2.2、焦点距離26mm)

<リアカメラ>
・約2億画素CMOS(1/1.3型、1画素0.64μm、PDAF、Laser AF)/広角レンズ(F1.7、焦点距離24mm、OIS、光学相当2倍ズーム)
・約5000万画素CMOS(1/2.52型、1画素0.7μm、PDAF)/超広角レンズ(F1.9、画角120°、焦点距離13mm)
・約1000万画素CMOS(1/3.52型、1画素1.12μm、PDAF)/望遠レンズ(F2.4、焦点距離67mm、OIS、光学3倍ズーム)
・約5000万画素CMOS(1/2.52型、1画素0.7μm、PDAF)/超望遠レンズ(F3.4、焦点距離111mm、OIS、光学5倍ズーム、光学相当10倍ズーム、デジタル100倍ズーム)


Galaxy S25 Ultraの背面

またペン入力「Sペン」にも対応しており、Sペンは付属していてGalaxy S25 Ultra本体に収納できるようになっています。その他の仕様でもUSB Type-C端子(USB 3.2 Gen 1、DisplayPort 1.2)や急速充電(最大45W)、Qi準拠のワイヤレス充電(最大15W)、デュアルステレオスピーカー、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4、UWB、位置情報取得(トリプルバンドA-GSNN:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS、NavICなど)、加速度センサー、気圧センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、ホールセンサー、照度センサー、近接センサーなど。

サイズは約163×78×8.2mm、質量は約218g。OSはAndroid 15をプリインストールしており、独自ユーザーインターフェース「One UI 7」が搭載され、引き続いて「7世代のOSアップグレード」と「7年間のセキュリティーアップデート」となっており、セキュリティーアップデートの有効期間は2032年1月31日(土)までとのこと。SIMはnanoSIMカード(4FF)が1つとeSIMが1つ、またはeSIMが2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポートし、最大通信速度は下り6.6Gbpsおよび上り1Gbpsで、対応周波数帯は以下の通りとなっています。

[Galaxy S25 Ultra - SM-S938Q (Samsung)]
5G NR: n1, n3, n5, n28, n40, n41, n66, n77, n78, n79, n257
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 18, 19, 20, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

[Galaxy S25 Ultra - SC-52F (docomo)]
5G NR: n1, n3, n5, n28, n41, n66, n77, n78, n79, n257
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 18, 19, 20, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42, 66
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

[Galaxy S25 Ultra - SCG32 (au)]
5G NR: n3, n28, n40, n41, n77, n78, n79, n257
4G LTE: Band 1, 3, 8, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz

[Galaxy S25 Ultra - SM-S938Z (SoftBank)]
5G NR: n1, n3, n28, n41, n77, n78, n79, n257
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42
3G W-CDMA: Band I, V
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz


Sペンを内蔵。ただし、SペンはBluetoothに非対応に

このようにGalaxy S25 Ultraはスマホとしての基本機能が非常に高く、ベンチマークアプリ「Antutu Benchmark」でも総合スコアが220万ポイントと非常に高くなっています。操作はともて快適ですが、その高い性能を活かしたさらなる大きな特徴としてAI機能が大幅に進化しています。特に独自のAI機能「Galaxy AI」はGoogleの「Gemini」を統合してアプリ間をシームレスに連携させることが可能になっており、例えば、利用者に合わせた1日の情報を提示してくれる「Now Brief」機能はわかりやすく便利に使えます。


Antutu Benchmarkでの総合スコアは220万ポイントに



Now Briefを使ってみたところ

さらにカメラのAI機能も大幅に進化しています。不要なオブジェクトを消す「消しゴム」機能はこれまでの機種でも利用できていましたが、Galaxy S25 Ultraで試してみたところ精度が大きく上がっていました。以下の作例では合羽の像の裏側にある植物の複雑なオブジェクトが再現されています。


Galaxy S25 Ultraで撮影した写真の消しゴム機能の適用前



消しゴム機能の適用後

AIによるイラスト作成機能も高速処理を行なうことができます。Sペンのスケッチからイラストを作成したり、キーワードからイラストの自動生成が可能です。他にも例えば、「東京の桜の開花日をカレンダーに追記して」とAIに指示することにより、開花日を検索して、検索結果をカレンダーアプリに保存を行なうことができます。このようにGalaxy S25 Ultraはハイエンドスマホとしての高性能に加え、AI機能が大幅に使いやすくなっています。購入した人はAIフォンの性能をぜひ楽しんでみてください。


キーワード「桜の満開の風景」でイラスト作成



「東京の桜の開花日をカレンダーに追記して」とAIに指示


Samsung Galaxy S25 Ultra 256GB|チタニウム シルバーブルー|Galaxy AI対応|SIMフリースマホ 本体 端末|FeliCa対応|Samsung純正 国内正規品|6.9インチ|IP68防水防塵|Quad HD+|大容量バッテリー 5,000mAh|SM-S938QZBASJP
サムスン(Samsung)
2025-03-14



Samsung Galaxy S25 Ultra 512GB|チタニウム ブラック|Galaxy AI対応|SIMフリースマホ 本体 端末|FeliCa対応|Samsung純正 国内正規品|6.9インチ|IP68防水防塵|Quad HD+|大容量バッテリー 5,000mAh|SM-S938QZKESJP
サムスン(Samsung)
2025-03-14



Samsung Galaxy S25 Ultra 1TB|チタニウム グレー|Galaxy AI対応|SIMフリースマホ 本体 端末|FeliCa対応|Samsung純正 国内正規品|6.9インチ|IP68防水防塵|Quad HD+|大容量バッテリー 5,000mAh|SM-S938QZTFSJP
サムスン(Samsung)
2025-03-14



記事執筆:伊藤浩一


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