気象庁が22日に発表した2006年の日本の天候の特徴は、全国的に高い平均気温と少ない日照時間、豪雪、豪雨、竜巻など異常気象の発生だった。

 05年12月から今年1月上旬にかけて強い冬型の気圧配置の影響で日本海側では記録的な大雪となり、「平成18年豪雪」と命名された。

 春から梅雨時期にかけては、全国的に日照時間の少ない状態が続いた。梅雨明け以降は一転、日照時間は平年を上回ることが多くなったが、年間日照時間は全国的に少なかった。特に、北日本から東日本にかけての太平洋側ではかなり少なく、所々で平年の90%未満となった。

 年平均気温は、東北地方で平年並だったほかは全国的に高く、南西諸島ではかなり高かった。平年を0.5℃上回ったところが多く、西日本の一部では平年を1℃以上上回った

 7月15日から24日にかけて梅雨前線の活動が活発で、本州から九州の広い範囲で豪雨となり、甚大な被害が発生し、「平成18年7月豪雨」と命名された。

  年降水量は、北日本の太平洋側と西日本では多く、そのほかの地域では平年並だった。東北地方の太平洋側や九州地方などでは、平年の120%以上のところがあった。

 台風の発生数は23個と平年の26.7個より少なかった。接近数は10個(平年10.8個)と平年並で、年間の上陸数は2個(平年2.6個)だった。9月中旬の台風13号の接近・上陸により宮崎県延岡市で竜巻による被害が発生した。また、11月には、大気の状態が不安定になり、各地で短時間強雨や竜巻などが観測され、北海道佐呂間町で竜巻の大きな被害が発生した。【了】

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気象庁(2006年の日本の天候)