Dバックス戦に登板したドジャースのルー・トリビーノ【写真:Getty Images】

写真拡大

トリビーノはジャイアンツでは防御率5.84と不振

【MLB】ドジャース 3ー1 Dバックス(日本時間22日・ロサンゼルス)

 ドジャースは21日(日本時間22日)、本拠地のダイヤモンドバックス戦に3-1で勝利して2連勝を飾った。7回には2死一、三塁と大ピンチを背負ったが、急きょマウンドに上がったルー・トリビーノ投手が抑えて窮地を脱した。マイナー契約から今やチームに必要不可欠な活躍を見せる右腕に、称賛の声が殺到している。

 6回にテオスカー・ヘルナンデス外野手が逆転3ランを放って迎えた7回、左腕のジャック・ドレイヤーが2本の安打を許すと、デーブ・ロバーツ監督はこの日先制10号を放ったケテル・マルテ内野手の打席でトリビーノを送った。カウント0-1から外角にチェンジアップで二ゴロに抑え、右腕は天を指さした。本拠地ファンもスタンディングオベーションで称えた。

 ドジャース専門ポッドキャスト「インサイド・ザ・ラビーン」で司会を務め、米スポーツ局「ESPN」の番組にも出演するブレイク・ハリス氏は、ピンチでトリビーノの名前がコールされると「大事な場面でルー・トリビーノ シーズン開幕時に……いや先週聞いたとしても想像できただろうか」と目を丸くした。ある意味、当然の反応で、33歳は今季ジャイアンツで開幕を迎えるも11試合で防御率5.84と不振。自由契約となり、11日(同12日)にドジャースとマイナー契約を結んでいたばかりだった。

 18日(同19日)のエンゼルス戦で移籍後初登板。2回無失点2奪三振と好投していたが、確かに驚きの起用だった。それでもしっかり役目を果たすと、ハリス氏は「ルー・トリビーノ、君は今やブルペンで3番手の選択肢だよ」と大絶賛。ファンも「レジェンド」「素晴らしい」「いい補強だ」などと同調した。

 ロバーツ監督も試合後、「マルテをゴロに打ち取った場面はとても大きかった。8回も(投げてくれたので)タナー(スコット)に(トレビーノ1人で)バトンを繋いでくれた」と右腕を称賛。マイナー契約からシンデレラストーリーを掴めるだろうか。(Full-Count編集部)