大谷翔平を抑えて安堵も…5分後に起きた“悲劇” 敵軍放送席に流れた11秒の沈黙

1点差の6回、T・ヘルナンデスが逆転3ラン
【MLB】ドジャース 3ー1 Dバックス(日本時間22日・ロサンゼルス)
ドジャースは21日(日本時間22日)、本拠地でダイヤモンドバックスと対戦し、3-1で逆転勝利を収めた。1点を追う6回にテオスカー・ヘルナンデス外野手が値千金の逆転3ラン。ダイヤモンドバックス向け放送局「DバックスTV」の放送席が静まり返る場面があった。
ドジャースは0-1の6回無死一塁、打席に大谷翔平投手が入った。初球を捉えた打球は右翼への大飛球となったが、フェンス際で失速。実況を務めたスティーブン・バーシオーム氏は「ライトへ高く上がった! コービン(キャロル)がフェンス(手前)でキャッチしました! わずかにフェンスは越えませんでした!」と安堵の声で伝えた。
少し間を置いてバーシオーム氏は「カットボールをもう少しのところで、もっていかれそうになりました」と説明。解説を務めた元ダイヤモンドバックス監督のボブ・ブレンリー氏も「かなり高く上がりました。彼がフライを打つとドジャースファンは毎回本塁打になると思っていますね。あと少しでそうなるところでした」とヒヤリとした様子をうかがわせた。
この後、2死一、二塁とした場面で打席にはT・ヘルナンデス。ブレンリー氏は「テオ(ヘルナンデス)にカーブを投げるなら低めに投げないといけません」と力を込めた。しかし、やや甘く入ったスライダーを捉えられ中越え3ラン。バーシオーム氏が「センターへ! アレク・トーマスが後ろに下がるが、入った! テオスカー・ヘルナンデスの一打で3-1になりました。スライダーを捉えました」と実況すると、放送席には11秒間の沈黙の時間が流れた。
大谷を打ち取ってから4分55秒後の“悲劇”。バーシオーム氏が「(スライダーで)空振りを奪おうとしましたが、打ちごろの所へいってしまいました」と沈黙を破ると、ブレンリー氏は「いい球なのかもしれませんが、彼にとって(スライダーは)3番目か4番目の球種です。ヘルナンデスがセンター奥深くに打てるコースに投じてしまいました」と配球に疑問を呈していた。(Full-Count編集部)