人間の瞬きより速くルービックキューブを解くマシーン。ギネスの世界最速記録に

バララ!って壊れそうな音が。
よっぽどやり込まないと、6面の色を揃えるのが難しいルービックキューブ。1977年に誕生して以来、今でも最速で6面を揃える競技会が行なわれています。一方で機械に揃えさせるチャレンジに挑む人たちもおり、最先端の科学技術でしのぎを削っています。
人間の瞬きより速く6面を揃える
インディアナ州のパデュー大学が作ったマシーンは、わずか103ミリ秒(0.103秒)で6面を揃える最新型。人間の瞬きは約200〜300ミリ秒だけど、それより速い! これでギネス世界記録を塗り替えたんですって。
機械には色を判別するマシーン・ヴィジョン、実行時間を最適化するアルゴリズム、工業レベルのモーション・コントロールなどが搭載され、ミリ秒以下の精度で正確にで6面ができるよう調整されています。
もうひとつのキューブで不揃いに
こういうマシーンは6面揃えたら「ハイ完成」で終わりそうですが、機械の外でBluetooth接続された「Smart Cube」を不揃いにすると、機械もミラーリングで同じ動きをして不揃いにできます。インタラクティヴ性を持たせたのも面白いですし、イチイチ取り出してバラけさせる手間もなくなります。「これでもか!」とバラバラにしたのに、ボタンひとつで揃っちゃうのはチョイ悲しいですけどね。
前の記録保持者
パデュー大学の前のギネス記録保持者は、2024年5月21日に0.305秒で揃えた三菱電機でした。
一流企業の大人たちが本気を出したらさすがだなーと思いますが、大学の研究室が作ったマシンで3倍近く速められたのは快挙ですよね。
永遠の定番パズル
筆者が先日乗ったタクシーの運転手さんがルービックを持っていて、「揃えられるんですか?」と聞いたら「客待ちの時にYouTubeを見ながらじっくり解いている」とのお話でした。
そういう地道な努力を、全部スっ飛ばすのがこのマシーンなワケですが…これを作る努力もかなり凄いですよね。一般人がサクっと作れるものではありませんからね。地道にやる人も機械を作る人も、みんな頑張っててみんな偉いです。
Source: YouTube (1, 2) , Purdue University, Mitsubishi Electric Corporation via Boing Boing